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そんな中で、伝えられた事実。
「アリンを、チームから外すことになった。」
一つ下で、去年の8月に練習生になったばかりだったアリン。
練習生期間が短いからこそ、誰より真剣に練習していたというのに。
異常なまでに、上達が早かったのに。
どうして、あの子が外されたのか。
なんでこうも不幸ばかりが訪れるんだろう。
どうしていつも思い通りに、順調に行ってくれないんだろう。
「なんでですか。なんでアリンだったんですか。」
いろんな感情が込み上げてきて、思わず言葉にしてしまった。
大人は、ただ首を横に振るだけ。
わたしも、4人も、納得できるはずがなかった。
「でも、あの子だってたくさん歌詞を考えて、曲にも入ってるんです、ダンスも、パートも修正しなきゃだし、なんとかならないんですか?」
社員さんは私たちの目を見もしないで、決定事項だ、と口にして逃げるように部屋を出て行った。
取り残された5人の間に、沈黙が走る。
「アリンを、探しに行きます。」
同い年で、誰よりアリンを気にかけていたミンソンが口にする。
アリンは朝から宿舎にはいない。
どこに行ったのかと会社に来てみれば、この状況。
この状況を変えられるのは、全てを知っているのは、もはやアリン自身しかないない。
何度電話をかけても繋がらない電話番号、カトク、SNS。
宿舎の荷物は朝起きた時には跡形もなく消えていたから、故郷に戻るため駅にいるのではと誰かが呟く。
大荷物を持った女の子について聞けば、どこかで手掛かりがあるはずだと。
まだ朝の10時だ。
もしかしたら、まだソウル駅で電車を待っているかもしれない。
そう思った時には、5人で駅へと駆けていた。
「アリナー!どこにいるのー!」
大声でホームを探し回る私たちに、周りの人は何事かとコチラを見る。
アリンの故郷は光州だから、ソウルからは高速鉄道のKTXで2時間ほど。
昨日までアリンは普通に練習にも参加していたし、伝えられたのは直近のはずだ。
ゴールデンウィーク中である今、予約はすぐに取れるものではないからまだ帰っていない可能性は十分にあった。
ソウル駅は広い。
アリンがKTXではない交通手段で帰る可能性もあるし、見つかるとは思えない、と考えるのが普通だ。
だけど、この時私たちはできると信じて疑わなかった。
私たち6人なら、必ずまた会えると。
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!?(プロフ) - え、なんでこんな残酷なんだ……えぇ…ぇぇぇ… (2023年1月30日 21時) (レス) @page16 id: f95a2e532b (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - まるさん» 外し忘れてましたね。申し訳ないです (2023年1月9日 17時) (レス) id: 6154d9208d (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - オリ‘フラ立ってますよ!外して下さい! (2023年1月9日 16時) (レス) id: d16c4af477 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千笑 | 作成日時:2023年1月9日 14時