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体を揺さぶられる感覚と、アナウンスで目が覚めた。
兄が起きろと声をかけてくる。
いつの間に眠ってしまったのか、もうすぐ釜山に着く頃だった。
空にはもう日が登り、太陽が世界を明るく照らしている。
「オンマに連絡した？」
「した。」
その言葉通り、電車を降りると母が待ち構えていて、すぐさま私と兄を両腕いっぱいに抱きしめた。
おかえり。
その言葉に安心し、またもや鼻の奥がツンとした。
少し離れたところでこちらを見ていた父と合流し、入学式ぶりに家族4人で車に乗る。
久しぶりに帰ってきた我が家は何も変わらず私たち家族を迎えた。
いかにも年末らしく、テレビには授賞式の映像が映っている。
兄もつい先日まで世界中を飛び回るツアー、歌謡祭や授賞式、カムバックの準備と大忙しだったそうで、遠い世界の人間なんだなあなんて他人事のように考える。
そのせいで体調を崩して、私と一緒にオンマに怒られたけど。
「ジウナー！！」
久しぶりに聞く元気な声と共に私の部屋へ入ってきたのは、中学の同級生であるハナだった。
「久しぶり〜」
ハナにはソウルでの生活や、芸能界の話についてしつこく聞かれたけど、今の状況を聞いたら心配するもんな、と黙っておくことにした。
「ねえ、踊って？練習生！」
そんなことを言われた時にはゲンコツを下したが。
「バカなの？オッパが踊ってんのライブ以外で見たことある？同じだよぱぼや」
我ながら冷たいと思うが、これを愛と受け取れるハナだから今まで一緒にいられたのだ。
しばらく思い出話や、高校の話について花を咲かせていれば(実際にはハナが話すのに相槌を打っただけ)一階から私たちを呼ぶ声が聞こえた。
「ご飯食べるよー！」
母の声にリビングへ降りていくと、出来立てのご飯が並んでいる。
懐かしいおかずの数々と、炊き立てのご飯、温かいスープ。
長らく触れていなかった家庭料理に、ハナと2人で齧り付く。
口に広がる味はやはり母の味で、私の体の80%はこの味でできていると確信する。
テレビを見ながら黙々と食べていると、兄が思い出したように口を開いた。
「会社、買収されるって。言ってなかったから。」
一応、というにはあまりにも大きすぎる衝撃を受ける。
「､､､は？」
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千笑 - お待たせいたしました。更新を再開させていただきます。 (2023年1月9日 13時) (
レス) id: 6154d9208d (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - いつも小説を楽しんでいただいてる皆様へ。作者の千笑です。私情により、ログインすることができなくなってしまったため、長期間更新ができないかもしれません。申し訳ありません。状況が改善した時にまたお伝えします。 (2022年12月28日 21時) (レス) id: 6154d9208d (このIDを非表示/違反報告)
Kokuma(プロフ) - めちゃめちゃ好みです！続きが楽しみです。 (2022年12月17日 21時) (レス) id: 9eeff62ceb (このIDを非表示/違反報告)
こまり(プロフ) - まさかの展開すぎてびっくりしてます。続き気になります！更新頑張ってください！ (2022年12月7日 23時) (レス) @page38 id: e86bc2c528 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 前々から読ませていただいているのですが、読んでてすごく引き込まれるし、読むたびに続きが気になってしょうがなかなってしまいます！！むちゃむちゃ好きです！！いつも更新ありがとうございます‥！！ (2022年12月7日 0時) (レス) id: 6864ce5b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千笑 | 作成日時：2022年10月31日 10時
