SIMPLE 2 (ページ4)

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少し前に事務所に用があって事務所を訪ねた時

練習室に1人寝転がっている人を見た

中を覗くとその人は帽子で顔を隠し

仰向けで寝そべっていた

(寝てるのかな、？)

気になって静かにその人の頭の方に回り

帽子をそっと取ろうとすると

ガシッ

大きな手に腕を掴まれた

◯◯「誰？、」

帽子を取り隠れていた顔が見えた顔と

バッチリと目が合い

「あ、すいません。」

ミニョン「すいません、

どなたですか？」

その人はすぐに体を起こして私を見た

「ああ、ごめんなさい。

見知らぬ者が勝手に入ってしまって。私は、、」

置かれてる立場をどう言えばいいのか迷い

一瞬で必死に考えた

ミニョン「ん？」

「SEVENTEENのスタッフです。」

ミニョン「セブチのスタッフさんか。

あの、もしかして僕のこと知らないですか？」

「すいません。わからないです。」

ミニョン「…ハハっ

まじか。笑

ファンミニョンと言います。」

そう言った彼は丁寧に頭を下げた

「ミニョンさん、」

ミニョン「あの、名前聞いてもいいですか？」

「Aです」

ミニョン「もしかして日本人ですか？」

「あ、そうです。」

ミニョン「珍しいですね。

日本人のスタッフさんなんて」

やっぱ珍しいんだ。

少し気まずいような

一瞬2人の間に沈黙が流れて

それを破ったのはミニョンさんだった

ミニョン「あの少し話しませんか？」

「はい、」

その時のミニョンさんは悲しそうに見えた

ミニョン「Aさんは

人との別れってどう思いますか？」

別れ、

私にとってはあまり触れたくない言葉だった

「別れですか…

どういう別れ方にもよりますけど、

私はあまり過去を振り返らないタイプなので

わからないですけど、過去は過去で大事だとは

思います。現在は現在だし未来なんて

どうなるかわからないし、

ただ現在を生きるしかないかなと思ってます。」

「ごめんなさい、薄っぺらい人間で…」

ミニョン「そんなことないです！

Aさんのお陰でスッキリしました

ありがとうございます。」

その時は色々聞かれるのではないかと思って

その場から逃げるように帰ってしまった

「すいません、もう帰りますね。

頑張ってください！」