僕らの一番星

デビュー前のお話 ページ26

ここら辺で少し私がデビューに至るまでの話をしよう。





＊





兄に影響され、ヒップホップが好きだった私。
そして、"ただ好きだから聞く"というところから"私もこんな風にかっこよく歌ってみたい" と思い始めた。

そして、独学で勉強を始めて、本当に自己満足で自分が作詞作曲そして歌った動画を、SNSにあげたのが全ての始まりだった。





〈はじめまして。韓国芸能事務所、Pledis entertainmentの者です。
突然ですが、アイドルに興味はありませんか？
話をきくだけでも大丈夫です。少しでも興味がありましたら、反応ください〉

ある日、ちょこちょこ自主制作したものをあげていたSNSのアカウントのDMに、韓国の芸能事務所？からメッセージが届いた。


『え、！？！！！』


本当に自己満足だったから、めちゃめちゃ驚いた。

自分がアイドルになるなんて想像すらしたことなかった。
だって、アイドルって、いつでも笑顔でキラキラしてるじゃん？はっきり言って、私はそんな風にできる自信がない。


でも、


〈お話だけになってしまうかもしれませんが、詳しく教えていただけませんか？〉


興味は、あった。
ということで、話だけでもきいてみよう。そう思い、そう返信した。

とても驚いた。
だって、まさかスカウトされるだなんて。
正直、結構軽い気持ちであげた動画だったから。


家族に相談してみよう。
そう思い、みんなが揃っている夕飯の時にスカウトされた事を話した。


すると、


父「本当か？すごいじゃないか！」

母「Aがやりたいと思うなら、頑張ってみなさい。私たちは応援してるからさ！」

兄「俺の可愛い妹の才能がとうとう世間にバレたか…！お兄ちゃんはお前がどんな選択をしても味方だからな！」



みんな、背中を押してくれた。



『…私、頑張ってみる』



そう決心してからは早かった。

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