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『えぇっ!?瞬間移動…阿部さん、出来るんですか?』
瞬間移動とは…アニメや漫画でしか見たことない、夢の能力…!俄にテンションが昂ってしまった。
佐「あっはは〜、アニメみたいだよな!テンション上がっちゃうの分かるわ〜w」
阿「うん、妖術の一種でね。一応空間移動できるんだよ。
ただ、俺の研究が足りないからか…効率が少し悪くて、妖力を結構使っちゃうんだ。
この人数だと特にね。」
阿部さんは眉を八の字にして苦笑しながら話す。
というか、首を少し傾げながら困ったように笑う顔も少しあざとい。
渡「まぁ、アイツらの言ってるとおりなら、とりあえず今日はもう襲ってこないだろ。
あとは公演だけなんとかこなせれば。」
阿「そういう意味では、俺は大丈夫だと思うけど、ふっかの方が大変じゃない?
だいぶ妖力吸収されたみたいだし。」
そう言うと、皆さんの視線は深澤さんの方に集まった。
深澤さんも、少し疲れたような表情で苦笑した。
深「あーね…。
ちょっと吸われすぎた上に攻撃術式も使ったからなぁ。
でも一応いける。終わったらガッツリ休ませてもらうけどねぇ。
それよりAちゃんは大丈夫?」
『あ…はい、確かにさっきは私も物凄い脱力感に襲われちゃってたんですけど…今は少しだるいくらいで、大体元気に戻りました。』
深「マジで?凄いな…
あの手の奴は大体、人間の生気も妖の妖力も関係なく吸い尽くすもんだと思うんだけどなぁ?」
岩「それはAちゃんが半分神サマなのが関係あるのか?」
阿「それはまた後で検討する必要がありそうだけど…そろそろ本当に時間がやばいよ。
皆、ちょっとこの辺りに集まってくれる?
あ、Aちゃんも一緒にね。」
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作者名:fu-ma | 作成日時:2022年5月27日 11時