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「翔さんはいるよー」
「ちょ！今日はだめだって、」
「ダメも何も、もう邪魔が入ってるっしょ」
玄関から入ってきたのは
通学路にあるケーキ屋さん。
翔さんのおうちは、この街でも綺麗で、レトロで、おしゃれで、可愛い、あと住んでる人たちもイケメン！ってことで有名な
メゾン・ドゥ・テンペートゥの一室？というか一棟で、
ケーキ屋さんも、メゾンの住人。
ってことは、もしかして、
「お前らマジでタチ悪いって」
そう言いながら、翔さんが、
大きい窓を開けると、
「あひゃひゃ、ごめんて！まさかソファーから落ちるとは思わなかったんだもん！」
「そーですよ、せいぜい「あ、イケメンに見られた」って照れるのかと」
「チラッといいもんも見れたしね」
..."(-""-)"
翔さんがバッとこっちを見て、
視線は太もものあたり。
よし、パンツは見られてない、って安心した顔。
...確かに今日は、ノースリーブのティアードワンピースにレギンスだけど...。
まさか、色気が足りないよって忠告？
翔さんとくらい年の離れた男性と付き合うなら、
こう、谷間がちらっと見えるようなVネックとかブラウスのボタン3つ開け、みたいなのとか、
体のラインが出るタイトスカートとかスキニーとか、スリットが入ってるようなのがいいよって？
そんなの持ってないもん←違う
「マジで帰ってくんない？」
翔さんが、見たこともないくらい不機嫌そうに4人を見る。
...ケーキ屋さん、少し離れたところで俺関係ないって顔してますけど、関係してます。
「分かったよ」
そういったのは、色白の男の人。
「え、ニノ」
「帰りますよ、Jも。」
「ウケケ、分かったよ」
ケーキ屋さんが玄関から出て行って、
4人がおうちに帰るのを、見送る。
「夜まで相葉ちゃんちで飲も」
「いいよ！」
「これ食おーぜ」
「ビール部屋からここまで持ってこなくてよかったぁ」
仲がいいんだな、と思いながら、
そういえば、どうして来たんだろう、と思う。
...って、多分理由は一つしかない。
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作者名：あきんこ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akinko0125
作成日時：2019年7月20日 15時
