44話 ページ49
お祖母ちゃんの家を出てタエさんの隣に並んで歩く。。
タエ「ちょっとお店寄ってもええ？」
コクッとうなずく。
タエさんが指さしたのは昔からあるような小さなお菓子屋さん。
中に入るとフワッと甘いいい香りがした。
タエ「由紀ちゃんいてる？」
お店の人にそう聞くと頭に三角巾をまいた女の人が出てきた。
「由紀ちゃん」そう呼ばれた女の人は不安げな顔でタエさんのところへ向かった。
タエ「ごめんな、お店まだやってるときに。」
由紀「ええのええの。幸枝ちゃんとこのお葬式行ってきたん？」
タエ「ああ、まあな。
この子、幸枝ちゃんとこのお孫さんや。」
手招きをされてタエさんの隣に並ぶ。
『三塚Aです。』
ペコとお辞儀をする。
由紀「まぁ、幸枝ちゃんにそっくりやなぁ。
由紀いいます。
私とタエちゃんは幸枝ちゃんの女学校時代からのお友達だったんよ。」
『そうなんですか…
生前は祖母がお世話になりました。』
またお辞儀をする。
由紀「礼儀正しい子やね。
せや、金平糖あるさかい、持ってって。」
手に小さな瓶を握らされる。
中にはピンク色やオレンジ色などいろんな色の金平糖がはいっている。
由紀「幸枝ちゃん、金平糖大好きでな、たまにうちに買いに来てたんよ。」
『……ありがとうございます。』
由紀「Aちゃん、そんな今にも死にそうな顔せんと、笑っとき。
そんな顔してたら幸枝ちゃんも心配して、逝くにも逝けんやろ？
な？だから、にこってしとき。ほら二ィ〜って。」
由紀さんの顔を見てにこっと緩く笑う。
由紀「うん。ほら、笑っとるとかいらしで？」
涙を手で拭って、由紀さんにお礼を言ってタエさんの家へ向かった。
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suzuyoshi(プロフ) - ハナ さん» おぉ、良かったです(笑)コメントありがとうございます！ (2019年10月23日 6時) (
レス) id: 3bbe4328fa (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - 岩ちゃんがヒロインを雑愛してる夢小説見たことなかったので嬉しかった（？）です (2019年10月20日 16時) (レス) id: 3ba5823a10 (このIDを非表示/違反報告)
suzuyoshi(プロフ) - 研磨好きさん» ありがとうございます！！レス遅れてすいません！！頑張ります！ (2019年5月13日 10時) (レス) id: 3bbe4328fa (このIDを非表示/違反報告)
研磨好き - 面白いです更新頑張ってください！ (`ω´ゝ) (2019年1月8日 19時) (レス) id: 47b94c56e8 (このIDを非表示/違反報告)
suzuyoshi(プロフ) - レモンさん» ありがとうございます！！頑張ります！！ (2019年1月7日 11時) (レス) id: e85ba01757 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずめ | 作成日時：2017年7月9日 12時
