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少し重たい体を起こすと横ではまだ彼女は寝ていた
かわいいなぁ…
なんて思いながら髪の毛を手で梳かしていると薄っすらと目が開く
「A、おはよう」
ゆっくりとそう言いながら俺は右手で枕から頭を上げる仕草をしたあとに両手の人差し指を向かい合わせて礼をするように曲げた
彼女もにっこり笑って体を少し起こすと同じ動作をした
俺の彼女は耳が聴こない…正確には難聴者なので聴こえにくい
そして彼女自身が喋れない
聴こえにくい為、ゆっくりはっきりと話すことを心掛けてはいる
Aも最近は一緒に話す練習もし始めてちょっとした単語ならぎこちなくとも発声出来るようになってきた
「…よゆく………おはお……」
「うん、お は よ う 」
その後シャワーに入るよう促すと素直に行ってくれたので、その間に軽く食べれるものでも準備しておこうかな
昨日のうちに粗方しないといけないことは終わらせたし午前中はゆっくり過ごして午後から徐々に仕事に取り掛かろう
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作者名:鈴蘭 | 作成日時:2018年2月5日 23時