赤さんの秘密。

『ば、バレた...！』 ページ6

〜妃鞠side〜

まーしぃお母さんに電話しとる.....

詰んだかな.....

母「はい...なにか、あったんですか？」

誠「陽太君が貧血で倒れてしまいまして、」

え、まーしぃなに言うてんねん....

母「えぇ！？陽太は？大丈夫なんですか？」

誠「今は寝てます。万が一の事があると悪いので、今日は私の家で休養するという処置で宜しいでしょうか？」

母「はい....陽太の事、よろしくお願いします。」

誠「あ、明日のレコーディングはどうしましょう」

母「と、とりあえず延期してもらいます。」

誠「わかりました。それでは失礼致します。」

母「はい、失礼します〜...」


陽「ま、まーしぃ？」

誠「陽太、今日は俺んちいこ？家帰りたないやろ？」

陽「...でも((誠「でもやない。ちゃんと話しよ？」....うん。」

誠「とりあえず、その声。無理して出しとるやろ。戻し？」

陽「き、気味悪がらん？」

誠「そんなんで気味悪がってたら浦島坂田船でやっていかれてへんでwww」

『...んん、戻した』

誠「じゃ、次な。本当の名前は？」

『ひ、妃鞠...』

誠「ひまり、な。ええ名前やん。」

『あ、ありがと...？』

誠「明日はレコーディング行かんとき？延期してもらったさかい。」

『ん....わかった。』







誠「よし、じゃあそこ座って？」

『ん...』

誠「なんで男のフリしてるか、言える？」

『分かった....でもお母さんだけには...！お母さんだけには言わないで...！』

誠「わかった。ゆっくりでええから、な？」

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ー13年前ー


父「妃鞠、新しいお母さんだ。挨拶しなさい」

『はじめまして。ひまりです。』

母「ちょっと、男の子じゃなかったの？」

父「あぁ...えっと...」


その頃は2人が話している内容など、理解していなかった....

そこから、母からの当たりは強かった。


母「これだから女の子は嫌なのよ！！」

母「男の子だったら.....」

当時5歳だった私は謝ることしか出来なかった。

『ご、ごめんなさい.....』

『おかあさん...ゆるして....』




そして私が6歳のころ、弟の啓太が生まれた。

母「啓太ー♪」

啓「おかーさん！」

『お、お母さん...』

母「なによ、あなたはあっちに行ってなさい」

『は、はい....』



父と母は口喧嘩が酷くなり、啓太が5歳の頃出ていった。


母「あぁぁあ」

啓「おかぁさん....」

母「.....妃鞠！！！」

『っ！は、はい....』

母「貴方、男になりなさい」

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