【正月】 ページ39
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ﾋﾟﾝﾎﾟｰｰﾝ
『ん…お父さん、代わりに出てー
…って、お父さんいないんだった』
はぁ…と溜息をつきながら、玄関に向かう。
誰だ、私のこたつでゴロゴロタイムを邪魔したのは…
『はぁい…どちら様で…』
「やっほー」
「お邪魔します」
『…ん？』
玄関を開けると、人使と心音と翔がいた。
あれ？なんか約束してたっけ？？
『え、どしたの？』
「LIMEして三人で集まったんだけどさ、Aから返信来ないから家に突撃してみようって」
「そしたらAのお父さんとここの近くで会って、『私の家を自由に使ってくれ』って言われたの」
「『Aもこたつで寝ながら年越しするよりは友達とした方がいいだろう』って」
『確かに毎年寝ながら年越してるわ』
欠伸をしながら家に招き入れる。
ちな、私の家は一軒家。そこそこでかい。
「うわ、こたつでかっ！」
『こたつは私の恋人。
こたつの大きさ=愛の大きさ(？)』
「ごめん、全然意味分からんわ」
『大丈夫、私も分からない』
少しこたつの上を片付けて、落ちていたスマホの電源をつけた。
わぁ、LIMEの通知えぐ。
『そーいえば、三人は親と過ごさなくていいの？』
「私達は寮で年越す組だから」
『あーなる』
私はこたつが恋しくて家に帰ってきたんだった。
…ていうか、三人とも無断外泊？不良だなぁ。
「私達はいい子だからそんなことしませーん。
外泊、普通は駄目だけど正月だからOKって」
『緩いな、雄英…』
まぁ正月だし。敵も休んでるでしょ、きっと。
テレビをつけてぼんやりしていると、コンビニの大きな袋から、翔が飲み物を大量に取り出した。
え、それ三人で飲みきるつもりだったの？無茶するね…
『私、ジンジャーエール』
「私も」
「…ぶどうジュース」
ぶ、ぶどうジュース…
思わず三人で人使のことを見る。
うん、髪色が主張してるもんね…ぶどうジュース…可愛いなおい。
「お菓子も買ってきたんだよ」
『まじ？いくら？』
「家貸してもらってるからいらない」
無理矢理払おうとしたけど、返されてしまった。
んー、お言葉に甘えよう。
飲み物とお菓子を準備して、乾杯する。
『はーい。今年一番面白かったことは何ですかー』
「え、いきなりなんだよ」
『暇じゃん』
テレビも面白いけど、せっかく友達と過ごすなら、喋っていたいじゃん？
…なーんてことは、小っ恥ずかしいから言わないけど。
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ゆずな - めちゃくちゃ面白かったです！ (10月26日 12時) (
レス) @page45 id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
なぎさん(プロフ) - 鈴里風夢さん» 渚です。紹介許可ありがとうございます！他の作品でも頑張ってください！ (9月16日 21時) (レス) id: 3e92d95cce (このIDを非表示/違反報告)
あんじぇ - めちゃくちゃ面白かったです！ (6月28日 14時) (レス) @page36 id: 0cafe389dc (このIDを非表示/違反報告)
鈴里風夢(プロフ) - たくさんのコメントありがとうございます！楽しんでいただけて嬉しいです^^今更の返信になってしまいますが、紹介などOKです、むしろ嬉しいです！後半の方でコメントしてくれた方に個別で返信することができずすみませんでした((*_ _) (6月21日 3時) (レス) id: 355bb71184 (このIDを非表示/違反報告)
渚 - すごく面白かったです！ (2023年5月3日 18時) (レス) id: 95b0e90d6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴里風夢
| 作成日時：2018年10月13日 12時
