46話【ブッ壊せ】 ページ16
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爆豪に引っ張られて人気のない所に連れて行かれる。
わざわざこんな所で何の話だ？聞かれたくない話…俺が今まで人気のない所に呼び出されたのは…
「…告白か？」
「はぁ！？」
「わりぃ、忘れてくれ」
違うみてぇだ。
足を止めて、俺の方を向く爆豪。
…そう言えば、いつの間に試合終わらせたんだ？
全然見てなかった。
「決勝、もう始まるんじゃないのか？」
「あ"？まだ始まらねぇよ。
休憩挟むって放送でも言ってただろーが」
「…確かに、言ってたな」
ギャル紙に気を取られて、何も見ていなかったし、何も聞いていなかった。
それにしても…
「こんな所で話す話ってなんだ？」
「…てめぇ、ギャル女と何話してたんだよ」
「ギャル女…ギャル紙のことか？」
「そいつしかいねぇだろ！！」
…確かに、雄英のギャルはギャル紙だけだな。
何を話していたのか…か。
ギャル紙の家庭環境について、俺が爆豪に言うのはダメだよな。
俺だって、母親のことを知られたくねぇし…
「…蕎麦は温かいのと温かくないの、どっちが好きかって話だ」
「んなわけねぇだろ！！」
さすがに誤魔化しきれねぇか。
だけど、勝手に話すわけにはいけねぇし。
「…話せねぇ話っつーことかよ」
「まぁ…そうだな。
俺が勝手に言っていい話じゃねぇ。
直接ギャル紙に聞いてくれ」
「チッ…それができたら、てめぇに話しかけてなんかねぇよ」
「それもそうか」
もう一度大きな舌打ちをして、俺に背を向けて控え室に向かう爆豪。
「っ爆豪！」
「あ"？」
別に言うこともないのに、引き止めてしまった。
苛ついた表情で爆豪が睨んでくる。
何かを言おうとして、口を噤んだ。
「…ギャル紙は、ただのギャルじゃねぇ」
「ハッ…ギャルだろーが、ギャルじゃなかろーが俺には関係ねぇ。
上から捩じ伏せて、俺が一位になるだけだ」
親指を下に向けながらそう言い、再び背を向けて歩き出す爆豪に、今度は声をかけなかった。
「“6年間死んだように眠り続ける母親”について聞いてくれ、なんて…口が裂けても言えねぇな」
緑谷に、俺は抱えてたもんブッ壊してもらった。
ギャル紙は、爆豪にブッ壊してもらえるといいな。
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ギャル紙の読み方ってギャル
ギャル↓紙↓って考えてました。(別に何でもいい)
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ゆずな - めちゃくちゃ面白かったです！ (10月26日 12時) (
レス) @page45 id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
なぎさん(プロフ) - 鈴里風夢さん» 渚です。紹介許可ありがとうございます！他の作品でも頑張ってください！ (9月16日 21時) (レス) id: 3e92d95cce (このIDを非表示/違反報告)
あんじぇ - めちゃくちゃ面白かったです！ (6月28日 14時) (レス) @page36 id: 0cafe389dc (このIDを非表示/違反報告)
鈴里風夢(プロフ) - たくさんのコメントありがとうございます！楽しんでいただけて嬉しいです^^今更の返信になってしまいますが、紹介などOKです、むしろ嬉しいです！後半の方でコメントしてくれた方に個別で返信することができずすみませんでした((*_ _) (6月21日 3時) (レス) id: 355bb71184 (このIDを非表示/違反報告)
渚 - すごく面白かったです！ (2023年5月3日 18時) (レス) id: 95b0e90d6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴里風夢
| 作成日時：2018年10月13日 12時
