初ライブ。5 ページ15
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「あー、上手く歌えて良かったぁ！」
『…そうだな。のあのあも初ライブだもんな』
「そうだよ〜！でもすっごく楽しかった！」
『じゃ、次の曲も頑張って』
「ありがとう！Rayくん！」
ささっとステージを後にする。
…やばい、右側の方見れなかった。
あからさまに顔を背けて話してしまった。右側にもRayのリスナーがいたかもしれないのに…
でも、それよりも。
『…な、んで』
ステージ裏で、思わず足の力が抜けてへたり込む。
慌てた様子で、Souが近付いてきた。
目の前が真っ白になる。
歌っているはずの、のあのあの声も聞こえない。
なんでいるの…
お母さん
『っ…ど、しよ…』
「Ray！…ゆっくり呼吸して、大丈夫だから」
背中をさすられて、落ち着いて呼吸をして、ようやく皆が不安そうな目で見守ってくれているのに気付いた。
…迷惑、かけてる。
『ごめんなさい…ちょっと、休ませて貰っても…いいですか』
「全然大丈夫だよ！Rayくんの次の出番までかなりあるし…向こうで休んでて！」
「僕もついてくよ」
『…ごめん、Sou』
Souの手を借りて、何とか立ち上がる。
皆に謝りながら奥に行き、置いてあるソファにSouと並んで座った。
わぁぁあ…と小さくリスナーの歓声が聞こえる。
『…お母さん、いた』
「麗華さんが…！？なんで」
そこまで言うと、ハッとした表情になって考え込む。
俯いて、顔色を悪くしてSouが呟いた。
「…歌詞くんから、昨夜電話が来てたんだ。
もしかしたら…麗華さんが来れるようになったっていう電話だったの、かも」
ごめん…と呟くSouを見て、首を振る。
Souは何も悪くない。電話に出れなかったのは、私のせいでもあるんだし…
きっと歌詞兄は今、お母さんと行動しているから私やSouに連絡出来なかったんだろう。
「私用の連絡は控えなさい」とか言う人だし…
「どう、するの。まだバレてないかもしれないけど、女声で歌ったら流石に…」
『…もう、バレてるよ』
「え、」
苦笑しながら言うと、Souは驚いた顔で見つめてくる。
…私のお母さん、有名な音楽家なんだから。生で聞かれたら、やっぱりバレちゃうんだよね。
お母さん舐めてたなーと、もう笑うしかなかった。
『のあのあが話している時も、ずっとRayの方しか見てなかった』
いや、もしかしたらまだ半信半疑なのかもしれない。低い歌声は聞いて貰ったことがなかったし。
でも、それでも。
『Rayは…今日で終わり』
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鈴里風夢(プロフ) - 更新遅くなってしまい、そして返信せずすみません…！ゆっくり更新していくつもりですので、楽しんで貰えたら嬉しいです！ (2020年2月25日 10時) (
レス) id: caebae664e (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 続編楽しみに待ってます！！ (2019年8月6日 1時) (レス) id: 7dea81a844 (このIDを非表示/違反報告)
莉恩 - 思わず一番最初からさかのぼってきてしまいました！勉強お疲れ様です。更新ゆっくりでいいので、待ってます。 (2019年2月9日 15時) (レス) id: e944685ee0 (このIDを非表示/違反報告)
愛香(プロフ) - すんごく面白いです！早く続きが見たいっ…！応援してます！ (2019年1月28日 18時) (レス) id: 02509c761b (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちゃん - そ、その文才と想像力を私に下さい！←更新、待ってます！ (2018年11月3日 12時) (レス) id: 45c54546c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴里風夢
| 作成日時：2018年4月7日 8時
