勝茶症候群。14 ページ14
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あの後、無心になってフォンダンショコラを食べた。
もう味なんて覚えてないよ…噛んで飲むの繰り返しだったし。
『次どこ行く？』
「Aが決めろや」
『んーじゃあ雑貨屋！
欲しいものがあるんだ』
頷いて、また手を引っ張る爆豪。
え、雑貨屋の場所は知ってるから、案内してもらわなくてもいいんだけど…
『爆豪？もう手、引っ張らなくても大丈夫だよ？』
「…気づけよ
練習だよ練習！！」
『あ、練習ね』
前半良く聞こえなかったけど、まぁ練習ならいっか。
手を握り返して、ついて行く。
『あ、ここだ
じゃあすぐ終わらせて来るから爆豪は待ってて！』
「おう」
そう言って手を離した爆豪を置いて、雑貨屋に入った。
別の高校に行っている友達の誕生日プレゼントを買いに来たんだけど…
可愛い物がたくさんあって、迷うな…
『爆豪連れてきても良かったかな？』
爆豪が可愛い物に囲まれたところを想像して、思わず吹き出してしまう。
駄目だ、キレてどこかに行っちゃうのがオチだ。
『あ、これ勝茶っぽい色…』
オレンジとピンクのミサンガ。可愛いし、爆豪に買っていってあげようかな。
いらねぇって怒られるかもしれないけど。
手に取ってみると、後ろにはオレンジと水色のミサンガがあった。
『…私の、色』
手に取って眺めて、ハッとする。
だからなんで勝水にしようとしてるんだ…
戻そうとして、手を止めた。
別に…別にさ？
『私が個人的につけるのは、駄目じゃないよね…？』
悩んだ挙句、結局ミサンガ二つと誕生日プレゼントを買って、雑貨屋を出た。
オレンジとピンクのミサンガは爆豪にあげて、オレンジと水色のミサンガは自分でつけようっと。
『爆豪ーって、あ』
うわ…逆ナンされてるよ…
しかも驚くほど美人だし。
そう言えば、爆豪ってイケメンだったなーと呑気に思いながら見ていると、爆豪と目が合った。
口をぱくぱくさせながら、何かを伝えようとしている。
え、何？助けろや？
美人なお姉様には案外弱気なのね、爆豪。
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さくらもち - ゆーいさん» そういうコメントを書くのやめた方がいいですよ？不愉快です (2023年2月22日 18時) (
レス) @page28 id: b55b6d22a6 (このIDを非表示/違反報告)
未桜 - 題名にも勝茶って書いてあるし、勝茶嫌なら自衛できるでしょ……。しかも原作とは違うってそれこそ夢小説でしょうが。原作のリスペクトがない行為とまでは言えないし。最終的な夢主の成長も含めて起承転結がしっかりとした面白い作品だと思いました。 (2022年4月1日 14時) (レス) id: 22cb640d25 (このIDを非表示/違反報告)
緑の白猫 - 題名が最初と最後で解釈が違って、オチまで完璧って……。超面白かったです! (2021年5月10日 2時) (レス) id: df990ea0da (このIDを非表示/違反報告)
マイ - 私はこのコメント欄をみて悲しくなりました。 (2020年5月12日 0時) (レス) id: d1e84853e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーい - お茶子ちゃんの決意やら気持ちやらをガン無視しておいてなにがお茶子ちゃん推しですかって感じ こっちのがお似合いだよ！っつってもお茶子ちゃんからしたら余計なお世話でしかなくて草 (2020年3月5日 21時) (レス) id: 5ba46d626a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴里風夢
| 作成日時：2018年9月15日 21時
