確信犯14 ページ16
「…や、へ、それは…轟くん…」
内緒ねって言ったじゃん？と苦笑いで言うと轟くんは本当にハッ驚いて申し訳なさそうな顔で「わりぃ…」と慌てて口に手を当てた。
今さら口に手を当てても遅いぞ天然記念物王子。こちとら目の前の爆発さん太郎がお怒りだ。
「…A、コイツに、半分野郎に教えたんかよ。」
「いや、まぁ教えたというか知られたというか…」
目を泳がせながら答えると、爆豪くんの眉間のシワは更に深く刻まれ急にｶﾞﾀﾝｯと席を立ってしまった。
「え、何処に行くの爆豪くん！
もうすぐSHRだよ！？」
「…ﾁｯ。一切話しかけんな、カス。」
…今日は珍しく、爆豪くんが本気で怒ってしまったらしい。
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────
「蔦屋、わりぃ。爆豪怒らせちまった…」
「いいや大丈夫だよ、轟くん。
元はと言えば全部見られたのも、隠してるのも私のせいだし…」
とぼとぼと1人で寮に戻ってると、後ろから轟くんが来てくれた。本人もあの爆豪くんの怒り様を見て私を気にかけてくれてるようだ。
ありがたや。
今日はとても居心地が悪かった1日。
朝のあの事件から、
授業中爆豪くんはずっと窓の方を向いて何か一点を見つめてた。
いつもなら割と真剣に授業を聞いてるはず。
基礎学中爆豪くんはずっとおかしな凡ミスをしていた。
いつもなら爆発的でいて冷静に、そつなくこなしているはず。
ご飯も、誘われなかった。
帰り道、一緒に帰ることすらしてない。
「…蔦屋、お前今爆豪のこと考えてんじゃねぇか？」
「────え"！？そんなこと、あ、あるけどなんでばれた！？」
隣にいた轟くんがふと私の顔を覗き込む。
あ、この隣にいた人っていつもなら───
「ほら、顔が赤い。今日だってずっと爆豪のこと見てただろ。」
「ぐっ…いつの間に…」
「…それって恋じゃねぇのか。」
「────はぇ？」
歩みを進めてた足を止めて思考がぐるぐると回転していく。
確かに今日爆豪くんについてしか考えてなかった。
このド天然王子、恋って言葉知ってたのか…
「…緑谷と麗日に教えて貰った事がある。
それは恋だって。」
「ここここここここここ！？」
ﾌﾟｼｭｰと思考回路がショートしてしまった私は、轟くんを置いて寮へと駆け足で戻ってきてしまった。
…ごめんね轟くん。
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夢花(仮垢) - やばい、めっちゃニヤける……そして最近夢小説のおかげでかっちゃんかっこいいとかよりも可愛く思えてくる…w (2018年11月19日 6時) (
レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
涼竜(プロフ) - 桜酒さん» 遭難という手がありました笑 なんでもありですね、ウェルカムです｡ﾟ(ﾟ^ω^ﾟ)ﾟ｡ (2018年10月27日 22時) (レス) id: 6c36b33230 (このIDを非表示/違反報告)
涼竜(プロフ) - りみさん» 思う存分ニヤケちゃってくださいませ(∩´∀`∩) ありがとうございます！ (2018年10月22日 22時) (レス) id: 6c36b33230 (このIDを非表示/違反報告)
桜酒 - 涼竜さん» いやもうね！？いっそ遭難してください！みんなで一緒に温めあってください！薄い本になりますようｎ((殴 (2018年10月22日 21時) (レス) id: 7715cc5acc (このIDを非表示/違反報告)
りみ(プロフ) - ニヤケが止まりませんんんん！！！イケメンかっちゃんで毎日癒されてます、、しかも轟くんの天然っぷり最高です！！ (2018年10月22日 21時) (レス) id: eed6883725 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凉竜 | 作成日時：2018年10月17日 21時
