21.1-Aへ ページ25
轟 side
ｶﾞﾗｯ
「────勝己ー！お弁当間違ってるんだけど！」
「あァ！？おい馬鹿、教室来んじゃねぇよ！」
四限の終わりのチャイムの数分後、ゾロゾロとそれぞれお昼に行こうとしていると突然あのでけぇ扉が開いた。
そこに黒の弁当の風呂敷を持って仁王立ちで立っている女性は、少し眉をひそめて「早くお昼食べたいのにー」と頬をふくらませてた。
…俺のよく知る人だ。
爆豪がズカズカとその人に歩み寄りぐちぐちと文句を言う
その人はそれを無視しながら爆豪の持っている赤い弁当の風呂敷と交換すると、今まで俺が向けてた目線に気がついたのか顔をこちらに向けて「あ！」と言葉を発した。
「轟くんも1-Aか！
ちょうどいいや、一緒に中庭行こう」
「半分野郎と会話してんじゃねぇ無視すんなゴルァ！」
「…はい。行きましょう」
手を爆発させてる爆豪を無視してA先輩へと向かい、その小さい手をとった。
一瞬少しびっくりしたように目を開いたが、
「でへへ、轟くんは積極的ね〜」とそのまま握り返してくれた。
「…はい。爆豪弟には負けません。」
「なんじゃそら〜」
────────
緑谷 side
ｶﾞﾗｯと扉が閉まると同時に、固まっていた皆の動きが解かれた。
まず最初に突っ込んだのは、紛れもなく女子大好きな上鳴くんだった
「どどどどどういうことだ爆豪！！俺はあんな綺麗な女性がお前の知り合いとか聞いてねぇぞ！！あ、もしかしてもう尻合いに…」
「んな関係じゃねぇよ！姉だよただの」
葉隠さんとかにも質問攻めに合うかっちゃんはとても眉間に皺を寄せて唸っている。
飯田くんが「爆豪君は犬みたいだな！」と隣で言ったので少し笑ってしまった
…A先輩、超綺麗だったなぁ…学校生活では中々会えないプライベートな感じでちょっと胸が高鳴った
「────轟くんとは、恋仲なんかな！？」
「────ﾌﾞﾌｫｯ」
質問攻めに混じって麗日さんが突然そんな事を言うから、僕は慌てて吹き出した
「あ！？てめぇざけんな丸顔！！あんな顔だけ半分野郎に渡すわけねぇだろカス！」
「「「「(コイツ…シスコンや…)」」」」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 666人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涼竜(プロフ) - SPICAさん» え！？フォルムって書いてますか！？...ほんとに申し訳ないです、ポケモンと被りました...！ご指摘ありがとうございます！！ (2018年7月15日 20時) (
レス) id: 6981c5c6d3 (このIDを非表示/違反報告)
SPICA(プロフ) - 続編記念日2にて、トゥルーフォルムと書いていますがトゥルーフォームでは？ (2018年7月15日 13時) (レス) id: 77c1659593 (このIDを非表示/違反報告)
涼竜(プロフ) - 阿羅姫さん» ま、毎日ですか...！！照れますねぇ。・゜・(ノД`)・゜・。ありがとうございます！！ (2018年7月7日 15時) (レス) id: 6981c5c6d3 (このIDを非表示/違反報告)
阿羅姫 - とても面白くていいです！この作品毎日確認してます！これからも頑張ってください！！ (2018年7月7日 13時) (レス) id: 3ab561585d (このIDを非表示/違反報告)
涼竜(プロフ) - イヴさん» 本当に感謝感謝です...！！ありがとうございます。・゜・(ノД`)・゜・。 (2018年7月5日 21時) (レス) id: 6981c5c6d3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：涼竜 | 作成日時：2018年6月30日 22時
