2.その彼女 ページ3
「────終わった…。」
もうすぐ9時、図書館の閉館ギリギリまで僕は勉強に熱中してたらしい。
帰る準備をしようとすると、ふいに隣の女の人がすでにいなくなっていたのに気づいた。
「────綺麗な人だったなぁ。
…ん？」
その女の人が座ってた机の上には、大きく『植物大百科』と書かれた本が置いてあった。
「…あの人、そうとう植物好きなのかな…
まあいいか、片付けとこう」
特に何も気にせず、僕は図書館の係員の人に本を預けて明日の特訓と勉強に向けて駆け足で家に帰った。
────────────────────────
「────はぁ…疲れた」
とぼとぼと軋む身体を動かしながら、やっとの思いで今日もまた図書館へと足を運んできた。
また、昨日の彼女は同じ席に座って図鑑らしきものを眺めて────いるが、体勢が少し前かがみになっている。
体調悪いのかな？と心配になった僕は、早足で昨日と同じ席につき彼女の顔をチラリと伺った
────おぉ、睫毛長い…じゃなくて！！
「だ、大丈夫…ですか！？」
耳元でこそっと喋ると彼女は瞑っていた目を少し開き、伏せ目がちに横目で僕を見た
────…ふふふふふ、伏せ目！？いや色気が！────ぼくには無理！！
必死に煩悩を抑えて心配そうな顔をつくると、彼女はとたんにハッと目を覚まして笑顔になった。
「────ご、ごめんね！昨日の子だよね…折寺中の」
「あ、はい…。ってなんで知ってるんですか！？」
図書館なのでコソコソと会話するが、僕は驚いて少し大声を出してしまった。
幸い大迷惑にはならなかったが、彼女は笑ってコソッと教えてくれた
「────私の弟、同じ中学なんだ。
しかも名札ついてるし…」
バレバレだよ、ﾌﾟﾌｯと笑う彼女に、僕は曖昧な返事を返すだけしかできなかった。
────かかかか、可愛いすぎる！！
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涼竜(プロフ) - SPICAさん» え！？フォルムって書いてますか！？...ほんとに申し訳ないです、ポケモンと被りました...！ご指摘ありがとうございます！！ (2018年7月15日 20時) (
レス) id: 6981c5c6d3 (このIDを非表示/違反報告)
SPICA(プロフ) - 続編記念日2にて、トゥルーフォルムと書いていますがトゥルーフォームでは？ (2018年7月15日 13時) (レス) id: 77c1659593 (このIDを非表示/違反報告)
涼竜(プロフ) - 阿羅姫さん» ま、毎日ですか...！！照れますねぇ。・゜・(ノД`)・゜・。ありがとうございます！！ (2018年7月7日 15時) (レス) id: 6981c5c6d3 (このIDを非表示/違反報告)
阿羅姫 - とても面白くていいです！この作品毎日確認してます！これからも頑張ってください！！ (2018年7月7日 13時) (レス) id: 3ab561585d (このIDを非表示/違反報告)
涼竜(プロフ) - イヴさん» 本当に感謝感謝です...！！ありがとうございます。・゜・(ノД`)・゜・。 (2018年7月5日 21時) (レス) id: 6981c5c6d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼竜 | 作成日時：2018年6月30日 22時
