阿鼻地獄の女主任【鬼灯の冷徹】 (ページ36)

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29番地獄ページ36

「…あ。そういえば鬼灯と白澤が仲悪くなったのはその時がキッカケだっけ？」

机に座り、鬼灯の髪をいじりながらAはふと閻魔の腹が犠牲になったあの事件を思い出した

桃太郎は思い出したのか、「あのくだらないやつか…」と苦い顔をした

「────まぁくだらないのは確かですが、私はあれを負けと認めた事は1度たりともありませんよ」

「でも私、ニューハーフバーであの人見たよ」

「「！？」」

ぼーっとしながら呟くAに鬼灯が机を叩いて椅子から飛び上がった

「なぜそのようなところへ！？Aさんはオカマがタイプなのですか！？」

「そこ！？」

Aの肩を掴み詰め寄る鬼灯に、角を避けながら額を抑えてAは違う違う！と必死に誤解を解いた

「なんか、手術はしてないけどオカマらしい。

檎ちゃんが面白い所連れてってくれるって言うからついてっただけなの！」

面白かったけど、好きではないよ！と断言したAに鬼灯は安堵のため息をついてふたたび椅子にこしかけた

「────────Aさんがその気ならば、私は手術しますけどね」

「いや何怖いこと言ってんの！？」