番外地獄(MV編5) ページ30
(番外編5)
『────底まで往きましょ、
恋とは永久でしょ───』
「鬼灯、なんで黄泉の時救いようのない私を救ってくれたの?」
お互い顔を見合わせながらそっと呟くようにたわいもない会話をする
「それは貴方が魅力的な女性だったからですよ。」
『────何処までかは内緒
その手を取りましょ────』
「ふふ、冗談がキツイよね。
どうせいつもみたいに「効率がー」とか「仕事の上でー」とかじゃないの?」
鬼灯の首に腕を回して意地悪そうに微笑むAに少し顔をしかめながら鬼灯は応える
「────なわけないでしょう。本当の事なんですよ
…証明、しましょうか。今でもそうだということを。」
「────え?」
鬼灯はAの身体を横抱きに持ち上げて、自室のベッドの上へと優しく下ろした
『────嗚呼、落ちてしまえばいいわ────────』
「鬼灯…?」
様子が違う鬼灯の頬に手を伸ばすと、袖からさっき出そびれたのか蒼い淡く光る蝶が1匹飛び出した
その蝶は鬼灯とAの周りを優しく照らして舞っている
「私は、貴方をお慕いしているのです。」
『────────恋は奈落でこそ、
美しい────』
───鬼灯はAに覆いかぶさるようにしてだんだんと顔を近づけていった────────
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結菜(プロフ) - クリスマスなひとし君じゃなくてクリスタルひとしですよ笑笑 (2021年5月5日 17時) (レス) id: e175c16b78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼竜 | 作成日時:2018年5月24日 22時