16番地獄 ページ18
「それより、注文していた金丹は?」
鬼灯が本題をきりだすと、その側にいたAも「あっ」と思い出したかのように白澤の方を向いた
「私も、注文してた薬取りに来たよ。
金丹じゃなくて、花粉症のやつ」
はやくはやく、と急かすAに白澤はAに向かってだけ微笑み手を振った
「りょーかい!それならもう出来てるよ〜
金丹はキッチリ本物を出すからちょっと待ってな」
「え、金丹に本物も偽物もあるの?」
「100均で売ってる「トラベル中国語会話」にすら、「これは本物ですか」っていう例文が載ってたからね〜」
あっちにあるから取ってくる、と白澤が向かうと、桃太郎はふと首をかしげた。
「金丹…?」
「中国の妙薬だよ、」
Aが言うと、すぐに戻ってきた白澤が宝石のように美しいたまを手のひらに転がした。
「コレだよ。
医療研究の一環じゃなきゃこんなヤローに渡したくないんだけどさ
まぁコイツ閻魔大王の第一補佐官だしねー」
ちなみにAちゃんは第四補佐官っ!と笑う白澤に、鬼灯は無言で近づき白澤の手にそっと手を添えた。
Aからは「やっと仲直りした…、?」と感嘆の声が上がったが、その声は疑問形だ。
「────バルス!!」
「手が…手がああああああああああああああ」
────────────
「…まぁこうなるよね。」
ため息をつきながら白澤と鬼灯とのやり取りを見るAに、桃太郎はまた質問をした。
「────そういえば、Aさんってなんで白澤様と関係があるんですか?
Aさんも親戚には見えませんが…」
何か一緒の事でもあるのかと、桃太郎はAをジーッと見つめて思う。
Aは桃太郎の視線に少し照れながら笑った
「いやいや、特に何も特別な事は無いよ!
しいていえば前に白澤が私を口説いてきたくらいかな。」
ボーッとその時を思い出すような素振りを見せるAに桃太郎は顔を青くしながら慌てて反論した
「え、いやいや!!それは特別ですって!
もしかして、浮気とかが原因でまだ引きずられているとか…」
いまだに喧嘩をしてる鬼灯と白澤を見ているAは桃太郎の台詞を聞いて吹き出した
「ぶっはぁ!!ないない。
そんな重くないって!まぁ前って言っても黄泉の時代だよ。桃太郎君まだ生まれてないね」
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夢主の最後の台詞修正しました
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結菜(プロフ) - クリスマスなひとし君じゃなくてクリスタルひとしですよ笑笑 (2021年5月5日 17時) (レス) id: e175c16b78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼竜 | 作成日時:2018年5月24日 22時