10番地獄 ページ11
「────ふぅ。ごちそうさまでした!
あ、そういえば鬼灯様って動物好きですよね?」
テレビを見ながら呟くAに、鬼灯は答えた
「はい。オーストラリアに行ったらコアラ抱っこしたいです」
「コアラ!?
君、どっちかっていうとタスマニアデビル手懐ける側だろ!?」
閻魔が身振り手振りで鬼灯に反論するが、鬼灯も負けじと言い返す
「失敬なっ
どちらかと言えばワラビーとお話したい側ですよ!!」
「鬼灯様、案外脳内シルバニアファミリーですか…。
というか、その点金魚草ってどうなんですか?すっごい可愛がってますよね」
「ああ、あれは動植物的なものですね。
品種改良は私が長年かけてしたものですが、すでに一般の方々にもご好評いただいてますよ」
可愛いでしょう、と真顔で自慢する上司にAは顔を強ばらせながら「う…ん?」と頷いた。
「わし、長い付き合いだけど未だに君のミステリーは尽きないよ…」
「そうですか?私は至って単純な男ですよ」
「いや、単純な男だったら今の鬼灯様はいませんよ!?
というか女の子の好みとか想像できますか…?大王」
「う、うーん、ちょっと厳しい」
なんなんだろうと閻魔とAはジーッと鬼灯を見つめながら考えた。女獄卒には割とウケがいいし、立場的にも顔的にも最高なまさに優良物件なのである
「…そんなに見なくても。
タイプで言うなら、この方のように虫や動物に臆さない明るい女性ですかね」
鬼灯はポン、と頬杖をついてるAの頭に手を乗せてゆさゆさとその頭を揺らした。
みるみるうちにAの頬は赤くなってくる
334人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼灯の冷徹」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
結菜(プロフ) - クリスマスなひとし君じゃなくてクリスタルひとしですよ笑笑 (2021年5月5日 17時) (レス) id: e175c16b78 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:涼竜 | 作成日時:2018年5月24日 22時