7話 ページ9
「ただいまぁ」
「あっ！Aちゃんおかえり〜
お風呂にする？ご飯にする？それとも
ケ・ン・ジ？」
「じゃあ研二で」
「ほんと！？じゃあ今から」
「これお母さんのとこ行って渡してきて」
はい。と牛乳だけ入ったスーパーの袋を差し出すとスンスン泣きながらもちゃんとお母さんのところへと運んでくれた研二君。いいパシリ。
〇満足みかん？それは大事に私のリュックの中に入れてます。あんなスーパーの袋とかいう庶民の袋に入れられない。
ガチャ、と自分の部屋のドアを開けて制服をハンガーにかけてなんとなくテキトーに掴んだパーカーとウィンブレ生地のズボンを履いておく。やけに大きいと思ったらこれ陣平のパーカーだ。
大満足〇かん様を食べるために人をダメにするソファにどっかり座り付属してくれたプラのスプーンで堪能していると部屋の扉がいきなり空いた。我が物顔で私の上に跨ってくる図々しい弟様
「うまそーなの食ってんじゃん」
「重いどいて」
「やだ」
「あー人の金で食べる大満〇みかん様は美味しい」
「もーらいっ」
「あ"」
一瞬の隙にスプーンごとパクリと大きな口で奪われ、抗議の声をギャーギャーあげてると開いてた扉からひょっこりと研二君が顔を出したと思いきや犬のようにこっちに来た(いい意味)
「じんぺーちゃんなにしてるのー！
俺もちょーだいっ」
「ハギは来んな」
「研二君あーん」
「もうほんとAちゃん好き」
スプーンを持ってた手で陣平をド突いて退け、ギャーギャーうるさい弟を無視して研二君にみかん様をあげると気持ち悪いくらいに破顔した。
「ハギ帰れ」
「じんぺーちゃん嫉妬？」
「うわ」
「ちっげぇよ元々Aが来る前に帰る予定だったろ」
しっしっ、とされる研二君を見ながら、私はぼんやり明日の教科なんだっけ。と考えてた。
見送り帰りの陣平にレシートを提出してしっかり大満足〇かん様代を徴収し、その日はもう寝た。
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氷狐 - 夢主ちゃんがすごい可愛い…自分の中ではふわふわしてる子なんだろうなぁと思いながら読んでます。めちゃくちゃ面白いです。更新、無理のない程度に頑張ってください！ (2020年3月8日 19時) (
レス) id: 43c698ce3f (このIDを非表示/違反報告)
りんご - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2020年2月29日 23時) (レス) id: a5bea457da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼竜 | 作成日時：2020年2月15日 21時
