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5話 ページ7

「ほんとごめん!なんか今度奢るわ」

「ほんと?じゃあジルシュチュアートの」
「ちょま財布確認する」

「冗談だって」



財布の中を確認する渚に軽くチョップする。
元々絶対この高校の女バスに入ろうとしてた子だと分かってたから、1人で帰るのもなんとなく分かってた。


「うぇーーー私もAと帰りたい」
「うん、頑張ってねバスケ」

「話がキャッチボールじゃなくてホームラン」



だいすこ。とぎゅっと抱き締めてくる渚をポンポンと励ましてから見送る。

静かになった放課後の教室で、家に帰っても図々しい弟がいるだけなので自分の席に座って全然理解出来ない数学とやらの教科書とノートを開く。


そういえば明日、課題あるって言ってたっけ。
隣の諸伏君が悲鳴あげてたなー。とかぼんやり思ってシャーペンの芯をコンニチハさせてると私のスマホが鳴り出した。


送信元を見ると例のアイツだったので容赦なく通話ボタンを押してから「なに」と適当に言う

「おっ、A。お前いまどこいんの?」

「どこって、まだ高校だけど」


「やりぃ〜!母さんが牛乳買ってこいって」
「はぁ?そんなの陣平がやってよ。頼まれたの陣平でしょ?」


「今ウチにハギ来てんだ。手空いてないからAに頼んだ」

「あのねぇ私は遊んでんじゃなくて勉強してんの!そろそろ切るよ」

「は、ちょ待てよ……ってハギ奪うな!!」
「Aちゃ」
ブチッ

「……ったく」

この後陣平からの「後で金やるから大満〇みかん買ってきていいからよ」というLINEの通知で結局私は牛乳を買う羽目になるのだが。

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氷狐 - 夢主ちゃんがすごい可愛い…自分の中ではふわふわしてる子なんだろうなぁと思いながら読んでます。めちゃくちゃ面白いです。更新、無理のない程度に頑張ってください! (2020年3月8日 19時) (レス) id: 43c698ce3f (このIDを非表示/違反報告)
りんご - とても面白いです!更新頑張ってください! (2020年2月29日 23時) (レス) id: a5bea457da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涼竜 | 作成日時:2020年2月15日 21時

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