2話 ページ4
「……ふぁ」
軽い欠伸を漏らしながらまだ薄く寒い朝の中1人で駅から高校へと歩く道。
紺色のセーターに水色のスカーフのこの制服が気に入ってこの学校に入ったようなものだから、
コートで隠したくない！と親にグチグチ言った結果双子の弟(本人は兄と主張してる)が「春先はこれで勘弁しろや」と暖かい茶色のカーディガンを被せてきて家を出された。解せぬ。
すん、とカーディガンを嗅ぐとまぁアイツの匂いが……ってなんでこんな恋人みたいなこと思うんだ。断じて違うからな
そんな事を悶々と考えてると肩をトントンと叩かれた。
私に話しかけるくらいの人間だとしたら渚だ。
そう思って振り返るとそこにいたのは少し息を切らした…？昨日の彼がいた。
「おはよう松田さん！」
「…おはよう？どうしたの諸伏君。」
なんか息あがってない？と少し彼を休ませるために歩くスピードを落としてやると諸伏君は恥ずかしそうに笑った
「な、なんか走りたい気分で」
「……朝から元気だね？体育会系って感じしなかったけど、もしかして運動部？」
「あぁ、俺とゼロはテニス部！」
「ん？ゼロ……？」
「……っおい！ヒロ！急に走ったかと思えば……って」
「あ、昨日の。諸伏君のお友達」
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氷狐 - 夢主ちゃんがすごい可愛い…自分の中ではふわふわしてる子なんだろうなぁと思いながら読んでます。めちゃくちゃ面白いです。更新、無理のない程度に頑張ってください！ (2020年3月8日 19時) (
レス) id: 43c698ce3f (このIDを非表示/違反報告)
りんご - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2020年2月29日 23時) (レス) id: a5bea457da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼竜 | 作成日時：2020年2月15日 21時
