27話 ページ29
「じんぺーちゃん……あ！！！Aちゃーーーーーん！！」
「うるさい研二君」
「黙れハギ」
「双子怖い…」
というわけでやってきた都内の有名な大型プール施設。夏休み初日で朝からなので割と人は少ない気がする。初日はゆっくりしたいもんね。多分。
「そーいやお前水着持ってたのか」
「いや、あるにはあったんだけど入らなくて。まぁそれを予想してたから昨日の帰りにお店寄って買ってきたの」
「わぁおAちゃん大胆…それって胸が大きくなっ「ほんと研二君黙っててね」
男子更衣室と女子更衣室で別れる所で手を振り、水着にささっと着替えて邪魔な髪の毛をお団子にする。
浮き輪も持ってきたけど後で陣平か研二君がやってくれるはずなのでぺしゃんこのままプールに繋がる道を歩いてたら、その先には案の定2人が先に待っていた。
「Aちゃ〜ん！新しい水着可愛いね！というかいつもAちゃんは可愛いかぁ」
「研二君、腹筋割れてるね。かっこいい」
「え！？そんなに俺の身体が好きって？大胆なんだからぁ」
「……陣平、浮き輪膨らませて」
研二君を無視して陣平にぺしゃんこの浮き輪を渡すとサングラスを取って空気を入れるための穴を探し、あっという間に空気を吹き込んでくれて「ん」と渡してくれた
大きなアロハ柄の可愛い浮き輪を抱えて「ありがとう」と言って陣平のサングラスをとった
「はあ！？何すんだよ」
「私もかけてみたかったんだよね、これ。
どう？」
「……いんじゃねぇの」
「Aちゃんめっちゃセレブみたいだよ。
とりあえずまずは流れるプール行こ？」
「ん。」
「おう」
ぽちゃん、と流れるプールの入口にある階段を使いながらゆっくり入っていき、浮き輪を頭から通して浮かべる。ふよふよと浮いてると横からドバアアと水しぶきが上がった
「ぷはぁ！気持ちいいぜ！」
「ちょっとじんぺーちゃぁん顔にかかったんだけど」
「ざまぁねぇな」
「陣平、静かにしててよね」
「何言ってんだ飛び込みはプールの醍醐味だろ？」
訳わかんない事を抜かす陣平はさて置き、私たちは雑談をしながら流れるプールをふよふよと浮きながらさまよっていた。
途中で足を浮き輪にのっけて、浮き輪の上で寝る体勢をとってたけど研二君に「Aちゃんのわがままボディが晒されちゃうからだめ！！！」と言われたので1発軽く殴って元の体勢に戻った。
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氷狐 - 夢主ちゃんがすごい可愛い…自分の中ではふわふわしてる子なんだろうなぁと思いながら読んでます。めちゃくちゃ面白いです。更新、無理のない程度に頑張ってください！ (2020年3月8日 19時) (
レス) id: 43c698ce3f (このIDを非表示/違反報告)
りんご - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2020年2月29日 23時) (レス) id: a5bea457da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼竜 | 作成日時：2020年2月15日 21時
