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25話 ページ27

「……ふ。」


「何を笑ってるんです景光」
「あ、高明兄ちゃん。見て見てこの子可愛いでしょ」

「……ふむ」


家に帰って高明兄ちゃんと共同の部屋に行くと、兄ちゃんは自分の机で勉強してた。
そーいや俺も体育祭前に出された課題あったっけ……とか他人事のように思いながらベッドに転がり、スマホの画像フォルダを開く。

真新しく撮った写真は、すぐにフォルダの1番最初にでてきた。
大きな目をいっぱいにあけて驚くAは、上目遣いと相まって超可愛い。




「……景光にもとうとう春が来たんですね。」

「ま、まだ彼女じゃないから!!」


「ふふ、いいじゃないですか。精進しなさい景光」



ポンポン、と頭を撫でられて部屋を出ていってしまった高明兄ちゃん。子供扱いされてる感じがして「わかってるよ!」とつい返してしまった。




そして、数ヶ月後、


「夏休みだあああああ!!!」

「渚、落ち着いて」

「落ち着いてなんかいられないよ!!超放題ー!!!……って言いたいけど、大会が8月中旬にあるから部活が忙しいんだよねぇ。」



やってられないわ……と机に突っ伏した渚の頭を撫でてやりながら「まぁまぁ」と慰める



「それが終われば、8月下旬は遊べるでしょ?
お祭り行かない?私の地元でやるお祭りが8月下旬なの」

「ま!?行く行く!超楽しみなんですけど!」



さっそくスマホのカレンダーに予定を打ち込んだ渚はすぐにむくっと突っ伏してた体を起き上がらせて「そんじゃ、部活頑張ってくるわ!!」と風のように体育館に走っていった。

「頑張ってね〜」

「うん!!」



渚が居なくなったあと、私は特に用事は無いので何をしようかなぁととりあえず席についた。

すると、まだ帰ってなかったらしいヒロくんが右で大きなため息をついていた


「はあぁ……」

「…?どうしたのヒロくん」


「課題提出してないの残ってて、今日は部活休みだからって数学の先生にやれって言われてよ…今日提出だって。」
「それはヒロくんのせいだね」


「えぇえ頼むよA、勉強教えて!」


そういえば、今日は特に何も予定が無かった。
その事を思い出して「いいよ」と頷きヒロくんの課題を手伝う事にした。あくまでアドバイスだけだけど。

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氷狐 - 夢主ちゃんがすごい可愛い…自分の中ではふわふわしてる子なんだろうなぁと思いながら読んでます。めちゃくちゃ面白いです。更新、無理のない程度に頑張ってください! (2020年3月8日 19時) (レス) id: 43c698ce3f (このIDを非表示/違反報告)
りんご - とても面白いです!更新頑張ってください! (2020年2月29日 23時) (レス) id: a5bea457da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涼竜 | 作成日時:2020年2月15日 21時

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