17話 ページ19
「なによーさっさと決めてよね」
「……だってよ」
「降谷ァ、こーいうのは1番美味しいとこ狙うんだよ!!例えば……松田の後ろとかな!!」
「へ、私?」
佐藤君がビシッと決めて私の方を指さしたのではてなマークを浮かべてるとうんうんと頷いてきた。
「こんな美女がバトンくれんだぜ?ラッキーだろ」
「まぁ確かに松田って顔いいよな」
サッカー部とラグビー部の男子にじっと見つめられてさすがにキョドってると渚が「ちょっと何飢えてんのよハイエナ共」と私を抱き締めて威嚇してくれた。
まぁよくわかんない茶番が繰り広げられてるので渚の腕から抜けて走順のリストを見ながらぼーっとしてると、隣に諸伏君がやってきて「……っじゃあさ!」と小声で言ってきた
「俺6走走るわ!」
「……ん?うん?」
「俺も頑張るから、バトンくれよな!」
松田さんの後ろもーらいっ。とスラスラとシャーペンで勝手に走順リストの6走目に諸伏景光と書く彼。
フンスフンス、とやけに張り切ってるからいっか。とその時はぼんやり考えてた。
・
「じゃあバトンパスの練習ね!本番通りの走順で位置ついて〜!」
体育の自由時間に渚が仕切ってくれてる選抜リレーの練習時間。
クラス対抗のガチレースで、1位とれたら担任が大満足〇かんをクラス全員に奢ってくれるらしいので私も珍しく燃えてる。
「よーい、始め!」
協力してくれてる友達の合図で渚からスタートして、あっという間に私の手にバトンがくる。
ちょうどいいタイミングと速さで来たバトンを握って軽くラグビー部の後藤君に「ありがと!」と言い全速力で走った
向こうに待機してる諸伏君が何か言って手をブンブン振ってる。早く位置に着きな…?ってちょっと心の中で突っ込んでしまった
「もろふし、くっ……んハイッ!!」
「よし来た!」
変な声が出たが気にしない。信じてバトンを受け取ってくれた彼はすぐに薫ちゃんの元に走った
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氷狐 - 夢主ちゃんがすごい可愛い…自分の中ではふわふわしてる子なんだろうなぁと思いながら読んでます。めちゃくちゃ面白いです。更新、無理のない程度に頑張ってください! (2020年3月8日 19時) (レス) id: 43c698ce3f (このIDを非表示/違反報告)
りんご - とても面白いです!更新頑張ってください! (2020年2月29日 23時) (レス) id: a5bea457da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼竜 | 作成日時:2020年2月15日 21時