【諸伏景光】隣の席の、諸伏君。

16話 ページ18

「じゃー次にリレーの順番決めろよー」


俺は職員室行って残りの仕事してくる。と早々に教室を出ていったのでクラス中がワッと騒がしくなる。
400mで選抜された子達は前に集合して作戦を練ろう！と渚が発案したので先鋭の子たちがゾロゾロと教卓回りに集まってきた。


「どーする？」
「ん〜まず降谷アンカーかな」

「だってよ降谷！！頑張れよ〜！」


比較的仲の良いクラスで、ツンツンしてる降谷君も溶け込めている。

ラグビー部の体格の良い男の子にガシッと肩を組まれても嫌な顔はしてるが口は少し笑ってる。

渚と私の他には2人の女子と4人の男子がいて、それぞれ女子と男子交互に50m走る。
降谷君とラグビー部の男の子、それに諸伏君とサッカー部の佐藤君。
女子はソフト部の子が2人だ。

「あれ？松田さんもリレー？」
「うん。なんで私なんだろうね〜」

「へぇ！松田ってスポーツ出来んだな！意外〜」
「そうかな？」


諸伏君の後に続けてずいっとこちらにノッてきたのが佐藤君。渚によるとサッカー部ではもうレギュラーなんだとか。強いなぁ


「うんうん、松田って可愛いから運動得意じゃないイメージだった〜というかそれより隣にいる穂波がゴリラだから余計そう思った」
「誰がゴリラだ」

「ふふ、佐藤君お世辞上手〜」


威嚇する渚をヨシヨシしてやると「好きぃ」と抱きついてきた。
……そろそろリレーの走順決めようよ。

「じゃあ、私が1走、橘ちゃんが3走でAが5走、薫ちゃんが7走で。女子はいいー？」
「りょ〜」
「おっけ！」
「りょーかい！」

渚が仕切ってくれたので女子の走順は早く終わった。
残るは男子なんだけど、女子が決めてる所にさっき割り込んできて仕切ってた降谷君が「コイツら全然決まんない」とボヤいてきた

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