15話 ページ17
コロコロと表情の変わる諸伏君と話してると飽きない。ずっと笑いながら電車を待ってると到着のアナウンスと共にいつもの見慣れた電車が来た。
「そういえば、諸伏君はこの駅なの？」
「あー、乗り換えでこの駅使うんだ。これより3駅埼玉寄り」
「へぇ……そうなんだ。私ここが最寄り駅なの」
「ここ？知らなかったな」
「私もこれまでに諸伏君と遭遇しなかったから……ん？」
ﾌﾞﾌﾞｯという突然鳴ったポケットにあるスマホのバイブに手を伸ばし、LINEの通知を見ると
『お前彼氏といるからって顔緩みすぎじゃね？』という文字とともに隠し撮られてたであろう諸伏君と私が笑顔で喋ってる写真が送信されてた。
もちろん隣にいる諸伏君もそれを見ているわけで、
「か、彼氏……」
「ちが、これは陣平が勝手にそう思ってるだけだから！！」
ぷしゅ〜、とどちらも顔面が真っ赤になっていき、その後は気まずすぎて特に何も話さないまま登校してった。
陣平あとでシメる。絶対。
・
「体育祭の種目決めんぞー」
「わぁい！A、男女400mリレー行こう！！！」
「ちょ、渚……私そんな選抜リレーなんて」
「ちなみに男女400mは速い順に選抜されてるから、このリストのヤツらな」
ピラッと担任が黒板に貼り付けたリストには、ちゃんと松田Aの名前があった。
「……なんで」
「だって私の次に速かったじゃんA。
ほんとに帰宅部？」
「…帰宅部……。だけど弟とその友達のランニングに付き合ったりするの。」
「なるほどね〜どうりでその体型がキープされてるわけだぁ」
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氷狐 - 夢主ちゃんがすごい可愛い…自分の中ではふわふわしてる子なんだろうなぁと思いながら読んでます。めちゃくちゃ面白いです。更新、無理のない程度に頑張ってください！ (2020年3月8日 19時) (
レス) id: 43c698ce3f (このIDを非表示/違反報告)
りんご - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2020年2月29日 23時) (レス) id: a5bea457da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼竜 | 作成日時：2020年2月15日 21時
