14話 ページ16
それから数週間後、
「あれ、陣平今日は一緒に出るの？」
「あー、今日日直だから。」
「ぷっ。陣平日直なんてやるの？」
「仕方ねーだろ、女子に1人任せるなんてクソみてぇな事できねーよ」
ケッ、とだるそうに足元の小石を蹴っ飛ばす陣平に思わず笑う。そういうとこがあるから、こいつはモテるのだ。
陣平は研二君と一緒の、私の最寄り駅から埼玉方面に2駅行った所にある高校に通ってる。私は東京方面に2駅なので全く違う方向。
「そーいや体育祭がもうすぐとか言ってたな」
「え？何日？」
「21。」
「私の高校は22だ。6/21が土曜で22は日曜だから、私陣平のとこの体育祭行きたい」
「おーいいぜ」
じゃあ俺も行くわそっち。と片手で器用にスマホのカレンダーに登録する陣平
たぶん研二君も誘うんだろうな、陣平の彼女みたいなもんだし。
「あ、そろそろ駅だ。私のホームこっちだから。」
「ん。じゃあな」
改札を通り軽く手を振ってお互い別のホームに行く。といっても真正面にホームがあるのでホームでスマホをいじりながら電車を待ってる陣平が見える。
面白いので動画を撮ってると「あれ？松田さん？」と聞き覚えのある声がした
「諸伏君だ。おはよう〜」
「おはよ！何撮ってんの？」
「私の弟」
え？と私の隣に立って録画中の画面を覗き込む彼。柑橘系のほんのりいい匂いがして「わ、」と思わず肩を揺らしてしまった
「相変わらずそっくりだな…ってどうした？」
「べべ別に！！そういえば降谷君は？」
「あぁ、ゼロは珍しく寝坊！SHRには間に合うらしいぜ」
「そうなんだ。あ、そういえば課題やった？」
「は！？そんなのあったっけ！？全然覚えてない……」
「ふふ、諸伏君寝てたもん。数学。」
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氷狐 - 夢主ちゃんがすごい可愛い…自分の中ではふわふわしてる子なんだろうなぁと思いながら読んでます。めちゃくちゃ面白いです。更新、無理のない程度に頑張ってください！ (2020年3月8日 19時) (
レス) id: 43c698ce3f (このIDを非表示/違反報告)
りんご - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2020年2月29日 23時) (レス) id: a5bea457da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼竜 | 作成日時：2020年2月15日 21時
