確信犯ですよね、爆豪くん。【劇場版】 (ページ6)

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6話ページ6

──────────ｽﾄﾝｯ

｢わあああ！？｣

｢Aさん！お待たせしてごめんなさい！大丈夫？｣

｢ふふ、問題ないよメリッサさん。｣

｢良かったわ！じゃああそこのオススメのパビリオンを見て見ない？｣

メリッサさんが指さしたのは、ガラス張りの大きな建物だった。

・

｢うわぁ、凄い…｣

中にはいくつものヒーローアイテムが展示されていた。
深海まで行けるもの、センサーが内蔵された見えすぎてしまうゴーグルなんてものもあった。

｢実は、ほとんどのものはパパが発明した特許を元に作られているの！

ここにあるアイテムひとつひとつが、世界中のヒーロー達の活躍を手助けするの。｣

優しい眼差しをして愛おしそうに展示に目を向けるメリッサさん。
本当にデヴィッドさんを尊敬してるのが分かる。

｢僕も、オールマイトのようになるために、もっと努力しなきゃ…｣

｢デクくん、ほんとにマイトおじさまが大好きなのね？さっきはすごい勢いでビックリしちゃった！｣

｢あっ、すいません！つい、その、クセで…｣

｢楽しそうやね、デクくん｣

｢──────────う、麗日さん！？どうしてここに？｣

｢あれ、お茶子ちゃん…？なんでここに？｣

｢…楽しそうやね｣

｢｢(3回言った！？)｣｣

お茶子ちゃんはどこか平坦な笑顔でこちらを見つめるだけ。
…緑谷くんとメリッサさんがカップルにでも見えたのだろうか。ついでにその後ろにいた百ちゃんと響香ちゃんも緑谷くんに畳み掛けてきていた。

｢あ、あの、僕はメリッサさんに会場の案内をしてもらってるだけで…｣

｢そうなの、私のパパとマイトおじさまが…｣
｢わあああああ！？｣

聞かれちゃ不味い事だったのか。
緑谷くんはメリッサさんを引っ張って少し離れたとこに行ってしまった

｢…私はメリッサさんが知り合いだから付き添ってて、そこにたまたま緑谷くんがいたんだ。

お茶子ちゃん達の思ってるような事には発展してないから大丈夫！｣

｢へぇ～…｣

ヒソヒソ話してる2人に、誤解は深まるばかりなのだろう。
弁解しても解けないこの誤解に、私はある案を閃いた

｢良ければ、皆でカフェ行かない？｣