番外編8 書道家と女帝と 2 ページ26
｢────へ、兄…？西蔭のお兄さん？｣
｢アホ顔になっとるぞ｣
開いた口が塞がらないとはこのことで、垂れた一房の前髪やそのキノコ(別種ではあるが)そっくりな髪型を見てAは｢あぁ…確かに似てますね｣と言葉を漏らした
｢そうか？わしはあまり似てないと思ってたが…それよりお主、Aといったか？Aは野坂と関係があるわけではないのだな？｣
｢まあメタくなりますけど、簡単に言えば私は女主成り代わりの野坂悠馬です。そちらの世界での戦術の皇帝様の、女帝バージョンですね｣
｢…変な世の中になったもんだな｣
腕を組んで考え込む琴平。その肩を軽く叩きながら｢世の中そんなもんです｣と諭すように言うA
｢あ！そういえばお兄さんに対する西蔭ってどんな感じですか？｣
いつかの時に野坂にした質問をまた繰り返すように言うと、琴平は眉を顰めながら口を開いた
｢別にお主が期待しているようなことはないぞ。最近までは仲が悪かった…？というか疎遠だったからな。
あ、でも野坂が好きなのには変わりがないと思う…かもしれん｣
｢…えっ、私、そっちの男子の方の野坂に色気も魅力も負けてる…？もしかして｣
好きという単語に反応したAは｢いやそんなはずは…まさか西蔭が同性愛…いやいやいや｣とブツブツと自己暗示していた。
｢まっ、あやつはわしの愚弟じゃ。｣
｢愚弟と言う割には穏やかな表情ですよね｣
穏やかな優しい表情をした琴平に釘を刺すようにAが言うと、分かりやすく琴平は慌てた。
ある程度の時間、慌てる琴平が面白くてクスクスと笑っていたAだったが、なにか思いついたようで｢あっ｣と声を出した
｢私、そっちの世界の西蔭に会いたいので今からそっちの世界行ってもいいですか？｣
｢…は？｣
今度は琴平が間抜けな声を出した。
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涼竜(プロフ) - ラメルさん» そういえばそうでしたね…！中々いい案かもしれません！！少し遅くなっちゃうかもしれませんが、執筆しているので更新をお待ちくださいませm(_ _)m (2019年2月19日 0時) (
レス) id: f1de5b458e (このIDを非表示/違反報告)
ラメル(プロフ) - 野坂ちゃんの照れ顔って西蔭の前だと隠してるじゃないですか！なので、西蔭にいつもとは逆に遊ばれて、赤面する野坂ちゃんが見たいです！！！！！！ (2019年2月18日 23時) (レス) id: 8e226674bc (このIDを非表示/違反報告)
ひばり(プロフ) - ありがとうございます！嫉妬する西蔭可愛いです (2019年2月17日 14時) (レス) id: 9ee47fe26c (このIDを非表示/違反報告)
涼竜(プロフ) - ひばりさん» リクありがとうございます！嫉妬ですか…めちゃくちゃ楽しそうですね！（ 頑張りますので、更新出来次第拝見なさってください〜(∩´∀`∩) (2019年2月15日 13時) (レス) id: f1de5b458e (このIDを非表示/違反報告)
ひばり(プロフ) - リクエストよろしいですか？バレンタインで女にも関わらずたくさんもらう野坂ちゃんに嫉妬する西蔭が見てみたいです。よろしくお願いします (2019年2月15日 11時) (レス) id: 9ee47fe26c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼竜 | 作成日時：2018年12月31日 1時
