アレス編1 14話 月光のエンプレス3 ページ17
｢多くの技術革新は、世界の経済を変える。
医療は更に進化し多くの難病の人の命を救う。有能な政治家達は、戦争という浪費を無くし人の憎しみも消えることだろう｣
｢────いい？竹見くん。
私たちがやってることは、世界を良い方向に導くためのものなんだよ。アレスの天秤は世界を変える…
私たちは、この手で世界を変えるのよ｣
小さな掌を見つめながら儚く目を伏せるAに竹見は若干顔を赤くしながらも負けじと反論した。
｢そんなこと、俺の知ったことじゃない！
Aちゃんは何も感じないの？もっと…色んなことをやりたくないの？サッカー以外の遊びをしたり、ゲームをしたり、
────好きな子と、デートをしたり…｣
ほんのりと頬を染めた竹見にまたAは眉をひそめて｢でーと？｣と返した
｢正直言うと、俺、好きな人がいるんだ！
その人は今は感情のない人だけど、絶対俺が外の世界に連れて行ってやることでその人は何千倍も輝くと思うんだ！！
だから、こんな所にいたくないんだ。はやく抜け出して、その後その子も一緒に連れて行くんだ｣
｢好きな人…君はその子のことが本当に好きなの？｣
こてん、と無機質に首を傾げたAに何か決心したのか、竹見は両腕を拘束されたままAの前へと歩んだ。
｢そうだとも…君の事だよAちゃん。
なんていうか、死ぬほど好きなんだ！！｣
思いもよらない告白に一瞬その目を見開くも、彼女は楽しそうに｢へぇ｣とその口角をあげた
｢嬉しいね。でもおかしな言い方だね？
死んだら私を連れていくことは出来ない。｣
｢────っ…く…！｣
｢────そうでしょう？｣
何も言い返せなくなった竹見に、彼女は追い打ちをかけるように無機質に笑った。
・
｢…行っていいよ｣
｢へ…？｣
拘束を外したというのに未だそこに突っ立ったままの竹見を一瞥して、Aは元いた西蔭の隣へと歩む。
そっとAの肩を抱く西蔭に応えるように頬を彼の胸板に擦り寄せる彼女を見て唖然としてる竹見に｢あぁ、言い忘れてたかも｣ともう一度光のない瞳で笑った。
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涼竜(プロフ) - ラメルさん» そういえばそうでしたね…！中々いい案かもしれません！！少し遅くなっちゃうかもしれませんが、執筆しているので更新をお待ちくださいませm(_ _)m (2019年2月19日 0時) (
レス) id: f1de5b458e (このIDを非表示/違反報告)
ラメル(プロフ) - 野坂ちゃんの照れ顔って西蔭の前だと隠してるじゃないですか！なので、西蔭にいつもとは逆に遊ばれて、赤面する野坂ちゃんが見たいです！！！！！！ (2019年2月18日 23時) (レス) id: 8e226674bc (このIDを非表示/違反報告)
ひばり(プロフ) - ありがとうございます！嫉妬する西蔭可愛いです (2019年2月17日 14時) (レス) id: 9ee47fe26c (このIDを非表示/違反報告)
涼竜(プロフ) - ひばりさん» リクありがとうございます！嫉妬ですか…めちゃくちゃ楽しそうですね！（ 頑張りますので、更新出来次第拝見なさってください〜(∩´∀`∩) (2019年2月15日 13時) (レス) id: f1de5b458e (このIDを非表示/違反報告)
ひばり(プロフ) - リクエストよろしいですか？バレンタインで女にも関わらずたくさんもらう野坂ちゃんに嫉妬する西蔭が見てみたいです。よろしくお願いします (2019年2月15日 11時) (レス) id: 9ee47fe26c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼竜 | 作成日時：2018年12月31日 1時
