40話 ページ42
｢────一星！｣
｢えっ…！？｣
｢あいつ馬鹿か！なんで一星なんかに…っ｣
稲森が蹴ったボールはすんなり一星の足元へと到着した。
言われるがままにドリブルする一星であったが、昔の感覚が蘇ったのか鮮やかに相手選手を1人2人とかわしていく。
｢いっけー！そのままシュートだ！｣
稲森やAが見守る中、一星はゴール前に来てやっと我に返ったのか複雑な表情をしたままボールを蹴った。
｢────っ、決められるわけない…！｣
苦しそうに顔を歪める一星だったが、稲森は駆け寄って｢一星惜しかったな！ナイッシュー！｣と笑顔で軽く肩を叩いた
Aはそんな2人を一瞥してポジションへと先に戻っていった。
『兄ちゃんのやりたいサッカーをして！』
｢────っ！！そんなことできない…！｣
ふと頭に浮かんだ弟のセリフ。
それは一星を苦しめるかのように頭の中を何度も往復した。
｢…俺は…どうすれば…｣
｢よく聞け。最後のチャンスをやる。｣
｢────っ！｣
俯いていた一星の後ろにアンドレアスがひそりと静かに言った。
｢…今、野坂Aの頭を狙えばイチコロだ。今すぐに潰せ。
────野坂Aを！！｣
・・・
｢…お前、なに一星にパスしてんだよ｣
｢…やってみなきゃわかんない。
サッカーが本当の自分を思い出させてくれるかもしれないだろ？｣
｢…どーだかな｣
灰崎が目線を向けた先は、一星とアンドレアスが何か打ち合わせをしているような素振りを見せたところだった。
まだ100%信じ切ってない灰崎は、その目をさらに細めて｢あいつ、またなんか企んでやがるんじゃねーか？｣と言った。
・・・
サウジアラビアのファルコンがボールを蹴ると、ドーガンが巧みな身のこなしでほとんどの日本選手を追い抜いていく。
｢────お前に選択の余地はない。
守りたいんだろ？大切な弟を。｣
｢…っく…！｣
さっき言われた言葉が頭から離れない一星。
すると、ボールが大きくAの方へ上げられた。
｢────っ！｣
｢…｣
『野坂がクリア────！
オーバーヘッドでボールを蹴るとは、野坂A、魅せる女だー！』
事情を知っていた一星は息を飲んだが、瞬時に体勢を変えて蹴ることでAの頭への衝撃は抑えられた。
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マロン - 夢主ちゃんの声優は絶対マーヤだよ！だって西蔭の中の人は旦那さんじゃんね！ (9月12日 10時) (
レス) @page2 id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
桃(プロフ) - とても面白いです！ゆっくりでいいので、更新頑張って下さい…！ (2019年11月11日 19時) (レス) id: de8697d4c9 (このIDを非表示/違反報告)
いづう(プロフ) - 涼竜さん» よかった！お話のプロットは大体固まっているので、この調子で書き進めてまいります。早ければ今日明日に終わらせられるので、どうぞ見届けてやってくださいm(_ _)m (2019年1月26日 8時) (レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
涼竜(プロフ) - いづうさん» いづうさんからの通知が来た途端真っ先に飛んで行きました笑 本当にありがとうございます！口調やデフォ名大丈夫です、更新楽しみにしていますね！(∩´∀`∩) (2019年1月26日 7時) (レス) id: 8be7a5bcc8 (このIDを非表示/違反報告)
いづう(プロフ) - 失礼します。お待たせいたしました！私の執筆している番外編の方で、以前お話ししたコラボストーリーの1話目を完成させましたので、覗いてくださると嬉しいです！口調なりデフォ名なり、もしご要望等ございましたらご一報くださいm(_ _)m (2019年1月26日 5時) (レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼竜 | 作成日時：2018年12月11日 0時
