27話 ページ28
｢西蔭、大丈夫？人殺さないでね。｣
｢────はい。なるべく。｣
｢物騒な返事だね？私は大丈夫だよ｣
一部始終を見ていた西蔭は顔を顰めて近づいてきたAを包み込むように優しく抱き締めた
｢…Aさん、男経験あったんですか。
さっき初めて知りましたけど｣
｢え？あるわけないじゃん｣
｢────なら良かったです…｣
またいつものふざけた嘘か、と安堵のため息をつく西蔭の頭をよーしよしとあやすように撫でるA。
周りのメンバーは少し唖然としてたが、それを聞いた吉良は｢んだよ嘘かよ！？｣とややキレてたとか。
────
ｶﾞﾁｬｯ
｢野坂Aはいるか！FFI管理局の者だ！！｣
｢…え？私に何か？｣
和気あいあいと試合後の団欒をしていた最中に、その場の空気を壊すかのように乱暴に扉が開けられ、黒いワイシャツに身を包んだ男性が入ってきた。
その問いかけに疑問に思ったAが返事をすると、ズカズカと彼女の方まで歩き｢カバンの中を調べさせてもらう｣と彼女のエナメルバッグに手をかけた。
｢(鬼道の時と同じ手口か…どこまでも汚いな)｣
悔しそうに舌打ちをする灰崎と、一同はそのあとの結果が目に見えたのか気まづそうに目を逸らした。
｢…！これはなんだ？中身を調べさせてもらう。｣
｢え？それは────｣
管理局員がどう見ても薬ケースのように見えるそれを開けると、中身は色とりどりの�爛船腑灰沺璽屮覘瓩�入っていた。
驚くようにそれを眺めている管理局員にクスクスと笑ったあと、楽しそうに口角をあげてAは口を開いた。
｢あぁ、チョコマーブルですよそれ。
試合後ってなんか甘いもの食べたくなっちゃうんです。レディの鞄を漁る無礼者にはあげたくないのですが…お1ついかが？｣
余裕綽々といった彼女の顔を少し睨んでから｢疑って悪かった｣と早々に切り上げて管理局員は外へ出てってしまった。
｢…良かったな、A…
危うく捕まるのかと。｣
｢明日人、そんなに心配しないでよ。
まぁきっと誰かの可愛いイタズラだから。｣
シャカシャカとチョコマーブルの入ったケースを振りながら心配そうな顔をする稲森を見ずに少し空いたドアから覗く一星の方を見る
｢(…！？)｣
驚いて呆気にとられている一星を見て、Aは楽しそうに口角をあげながら口パクで
｢ざ・ん・ね・ん・で・し・た。｣
と笑ったのだった。
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マロン - 夢主ちゃんの声優は絶対マーヤだよ！だって西蔭の中の人は旦那さんじゃんね！ (9月12日 10時) (
レス) @page2 id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
桃(プロフ) - とても面白いです！ゆっくりでいいので、更新頑張って下さい…！ (2019年11月11日 19時) (レス) id: de8697d4c9 (このIDを非表示/違反報告)
いづう(プロフ) - 涼竜さん» よかった！お話のプロットは大体固まっているので、この調子で書き進めてまいります。早ければ今日明日に終わらせられるので、どうぞ見届けてやってくださいm(_ _)m (2019年1月26日 8時) (レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
涼竜(プロフ) - いづうさん» いづうさんからの通知が来た途端真っ先に飛んで行きました笑 本当にありがとうございます！口調やデフォ名大丈夫です、更新楽しみにしていますね！(∩´∀`∩) (2019年1月26日 7時) (レス) id: 8be7a5bcc8 (このIDを非表示/違反報告)
いづう(プロフ) - 失礼します。お待たせいたしました！私の執筆している番外編の方で、以前お話ししたコラボストーリーの1話目を完成させましたので、覗いてくださると嬉しいです！口調なりデフォ名なり、もしご要望等ございましたらご一報くださいm(_ _)m (2019年1月26日 5時) (レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼竜 | 作成日時：2018年12月11日 0時
