26話 ページ27
｢────ふぅ、疲れた。杏奈ちゃん癒して〜｣
｢ちょ、Aさん…！！しっかりしてください…｣
｢杏奈ちゃんが癒してくれればしっかりするよ｣
｢もうっ、からかわないでください…｣
｢ふふ、｣
あの後稲森がまた更にゴールを決め、見事勝利を掴んだ日本。
女子更衣室では久々の大会で疲れきったAがドリンクなどの片付けをしている杏奈の背中に寄りかかってぐでっとしていた。
近い距離に慣れていないのか顔を赤くする杏奈に｢へぇ〜？｣とニヤニヤするA
｢女の子同士なのに耐性が無いの？可愛いね｣
｢うるさいですっっ｣
｢へぶっ｣
痺れを切らした杏奈が持っていたタオルをぼふっとAの顔面に叩きつけた。
手加減したのか優しい彼女からの照れ隠しに笑ったAは｢じゃあ、先に男子更衣室行ってくるね｣と荷物と叩きつけられたタオルを持って自動ドアを出ていった。
｢杏奈ちゃん、乙女だね！可愛いから写真撮ってもいい？｣
｢つくしさんやめてください…｣
────
ｺﾝｺﾝ
｢男子の皆さん、もう着替え終わってる？｣
｢その声野坂か？大丈夫だ。今開けるな｣
｢ありがとうございます風丸先輩｣
ガチャっとドアが開くと、スポーツ男子特有の汗の匂いに思わず顔を顰めて鼻を摘むA。
その様子を見て気に食わなかったのか吉良が｢けっ｣と目を細めた
｢お嬢様には厳しいだろーよ？この部屋｣
｢失礼だね、私はただの一般民だけど。
お嬢様扱いしないでくれないかな｣
｢生意気だねぇAお嬢様？｣
奥の方にいた西蔭の所に行こうとしたAは近くにいた吉良に肩を抱かれ妨害され、顰めていた顔を更に不機嫌そうにした。
｢やめてくれないかな、そのうっとおしい天パが移っちゃうじゃんか｣
｢んなこと言って、照れてんだろ？どうせ。｣
｢うっとおしいなぁ｣
興味津々というように少し顔を近づけた吉良の両頬を片手で掴んで鼻と鼻がくっつく程Aは自ら顔を寄せた
｢経験ならあるよ、馬鹿にしないでよね？｣
｢────っち、なんだよビッチかよ。｣
｢ビッチでもないけどね。｣
眉をひそめ、肩を抱く腕を離した吉良に軽く笑いながらヒラヒラと手を振るAは今にも人を殺しそうな顔をした西蔭の元に小走りで駆け寄った。
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マロン - 夢主ちゃんの声優は絶対マーヤだよ！だって西蔭の中の人は旦那さんじゃんね！ (9月12日 10時) (
レス) @page2 id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
桃(プロフ) - とても面白いです！ゆっくりでいいので、更新頑張って下さい…！ (2019年11月11日 19時) (レス) id: de8697d4c9 (このIDを非表示/違反報告)
いづう(プロフ) - 涼竜さん» よかった！お話のプロットは大体固まっているので、この調子で書き進めてまいります。早ければ今日明日に終わらせられるので、どうぞ見届けてやってくださいm(_ _)m (2019年1月26日 8時) (レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
涼竜(プロフ) - いづうさん» いづうさんからの通知が来た途端真っ先に飛んで行きました笑 本当にありがとうございます！口調やデフォ名大丈夫です、更新楽しみにしていますね！(∩´∀`∩) (2019年1月26日 7時) (レス) id: 8be7a5bcc8 (このIDを非表示/違反報告)
いづう(プロフ) - 失礼します。お待たせいたしました！私の執筆している番外編の方で、以前お話ししたコラボストーリーの1話目を完成させましたので、覗いてくださると嬉しいです！口調なりデフォ名なり、もしご要望等ございましたらご一報くださいm(_ _)m (2019年1月26日 5時) (レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼竜 | 作成日時：2018年12月11日 0時
