【H×H】大好きな世界に転生したら最強な美少女になったようです。〔４〕

167.大事なこと ページ17

カストロは逆上し、ヒソカに襲いかかろうとした。が、飛んできたヒソカの左腕に、下顎を殴られ、意識が朦朧とする。


ヒソカ「無理無理、完璧に下顎にヒットさせたから、しばらくは自分の意志では動けない♤
だから、次の攻撃を避けることも無理♡」


カストロ「(何！？一体どうやって攻撃を！？いや、それどころじゃない、とにかく、ダブルを使って攻撃を───)」


ヒソカ「ダブルは出せないよ♡念によってダブルを創り出すには、高い集中力が必要♤
いくらキミがダブルを出したり消したり出来ると言っても、それは正常な状態だからこそ♤
人間のような複雑なものを念で再現し、しかも自由に動かしたりするのは、すごく大変だ♢
どのくらい大変なのかというと、その力を覚えたら、逆に他の力が使えなくなってしまうほど♤
ボクは、それは容量(メモリ)が足りなくなると表現している、

キミの敗因は、容量(メモリ)の無駄遣い♡」


カストロが倒れ、会場が熱気に包まれた。


《カストロ選手、立てません！！ヒソカ選手の、KO勝ちです！！！》


キル「･･････なぁ、A」


『うん？』


キル「Aは、見えたか？」


『うん。ねぇキルア。』


キル「ん？」


『俺大事なことに気付いたんだけど、カストロにサインもらってねーじゃん。』


キル「・・・は？」


『え？』


キル「お前･･････てか、この試合のあとにそれって･･････あぁもう、言いたいことがありすぎて上手く伝えられねぇよ！！」


『･････････キルア、先ゴンのところ戻ってて。』


キル「･･････？あ、あぁ、わかった。」


私は、ヒソカたちの会話を聞きたいからな。
それと、私の力、念能力を試してみたいんだ。


『さてと･･････』


あたりを見渡すと、だいぶ人がいなくなってきた。カストロは、まだステージの上に倒れたままだ。

客席からステージに跳び、カストロの横まで来ると、私はカストロに刺さっていたトランプを、全てとった。


『完全回復(パーフェクトヒーリング)』


カストロに手をかざして念能力を発動する。
何気に初めてなんだよなぁ、この念能力。


『うぅ』


なんか、すごい体力が奪われる。
少しすると、カストロが少し動いた。


『あっ！！』


完全に傷口が塞がり、カストロが目を覚ます。


カストロ「っ！？私は･･････」


私は経緯を説明してサインをもらい、そのあと、カストロの姿を見ることは無かった。

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