【HUNTER×HUNTER】大好きな世界に転生したら最強な美少女になったようです。〔２〕 (ページ16)

今日:23 hit、昨日:5 hit、合計:186,031 hit

６６，ネテロside〔終〕ページ16

ゴン「･･････！」

キル「ギブ、俺の負けー！」

そう言って、わしに、背を向ける９９番の少年。

ゴン「え？」

ネテロ「(なんだ、やめるのか。)」

ゴン「何で？まだ時間あるよ？
今のだって、もう少しだったしさぁ。」

現在の時刻、午前２時２０分。

キル「ったく、何もわかってねーな、お前。」

ゴン「･･････？」

キル「あのじいさん、右手と左足、ほとんど使ってないんだよ。」

ゴン「えっ！？」

キル「それなのにこの有様だ。これじゃ、一年中追い回したって、ボールなんか奪えない。」

ゴン「あっ････････････。」

４０５番の少年はわしの方を向く。

ネテロ「おやバレてたか。上手く騙してたつもりだったんじゃが。」

ゴン「そうだったんだ･･････。」

キル「はっはーん！とことんムカつくじーさんだぜ！行こーぜ、ゴン、A！」

そう言って、廊下を歩き出した、９９番の少年。

ゴン「あ、俺もうちょっとやってく。」

キル「はあ！？」

扉から顔を覗かせる。
そして、４０５番の少年に詰め寄ってきた。

キル「お前、俺の言ってること聞いてたか！？
無駄！絶対ボールなんか取れっこないって！！」

ゴン「うん、ボールはもういい。」

キル「は？」

ゴン「まだ半分くらいは時間あるし、それまでに、ネテロさんに右手くらいは使わせてみせるよ。」

キル「え･･････、えっ、え、あ、そう･･････。

あぁ、わかった。頑張りな。
俺、先に寝るわ。」

『あ、俺も残るね。』

そう言った８３番の少年の声に、９９番の少年は振り返ることなく去って行った。

ゴン「ねぇ、ネテロさん。」

ネテロ「んん？」

ゴン「さっきキルアがゆっくり歩いてたのに、何人にも見えたんだけど、アレってどうやるの？」

４０５番の少年は９９番の少年が扉を閉めた後、わしに視線を移す。

ネテロ「アレは、闇商売の専売特許みたいなもんじゃ。お主は知る必要がない。

むしろ、知ってはいかんものだ。」

ゴン「すごい業ではあるんでしょ？」

ネテロ「うむ、血のにじむほどの鍛錬が必要じゃ。」

ゴン「やっぱりキルアはすごいやー！」

わしは、ボールを片手遊ぶ。

４０５番の少年、お主のしようとしていることは見えているぞ？

ゴン「そいっ！」

ボールを取ろうとするが、かわす。

ネテロ「甘ーい。」

─────────────

別視点書いたので、変なところありましたら、コメント等で指摘してくださると嬉しいです。