【HUNTER×HUNTER】大好きな世界に転生したら最強な美少女になったようです。〔２〕 (ページ13)

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６３，ネテロside〔２〕ページ13

キル「なっ、ヒソカを･･････？」

ネテロ「ほほう････････････」

４４番は、前回のハンター試験で試験官を半殺しにした奴じゃな。
これは、実力を見てみたいもんだ。

キル「････････････それだけか？なら行こうぜゴン、A！」

９９番の少年はそう言って、わしに背を向け、歩き出した。

ゴン「･･････！」

ネテロ「まぁ、待ちなさい。」

キル「･･･？」

ネテロ「お主ら、わしとゲームをせんかね？」

９９番の少年は振り返る。

ゴン「ゲーム？」

ネテロ「もしそのゲームでわしに勝てたら、ハンターの資格をやろう。」

ゴン「本当？やるやる！」

キル「････････････」

この話だけなら、おいしいゲーム。
だが、そう簡単にはいくまい。

ネテロ「どうじゃ？」

とある船内の１室。

無機質に響く、ボールの音。
わしはボールを、人差し指の指先で遊ぶ。

ネテロ「さぁて、ゲームのルールじゃが、この船が、次の目的地に着くまでに、この球をわしから奪えば、お主らの勝ちじゃ。」

ゴン・キル「･･････！」

わしは、時計を確認する。

現在の時刻は、午後１１時５５分。
うむ、時間はまだあるな。

ネテロ「確か、朝８時到着の予定じゃったろ？
まぁ、まだ９時間ぐらいは時間があるぞ？
そっちは、どんな攻撃も自由じゃ。
わしの方からは、手は出さん。」

ゴン「えぇー？そんなの簡単じゃん。
ゲームになんないよー。」

ネテロ「なるかなんないか試してみろってぇ」

キル「ただ取るだけでいいんだね？」

ネテロ「うむ」

わしは、うなずく。

キル「じゃ、俺から行くよ。」

ネテロ「ご自由に。」

『おぉー！キルアー！頑張ってー！！』

９９番の少年は、わしの周りをゆっくり歩き始める。

キル「････････････」

ゴン「あっ･･････！！」

途端、９９番の少年が複数に見え始めた。

ほほう、これは。

『うわぁ！』

ネテロ「おぉ･･････」

わしは、驚きと感心のこもったため息を漏らす。

わしは、何人もの９９番の少年に囲まれている。

この歳で習得しよるとは、末恐ろしいのぉ。

ゴン「キルアが何人にも見える！」

９９番の少年は、わしに襲いかかってきた。

が、簡単にかわせる。
ボールは、そう簡単には渡さんぞ？

ゴン「うわぁー！！」

９９番の少年は、何やら悔しそうな顔で、わしを見てきた。

ふむ、なるほど。