【HUNTER×HUNTER】大好きな世界に転生したら最強な美少女になったようです。〔２〕 (ページ11)

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６１，キルア、諦めちゃったページ11

ゴン「･･････！」

キル「ギブ、俺の負けー！」

そう言って、ネテロさんとゴンに、背を向けるキルア。

ゴン「え？」

ネテロ「････････････」

ゴン「何で？まだ時間あるよ？
今のだって、もう少しだったしさぁ。」

現在の時刻、午前２時２０分。

キル「ったく、何もわかってねーな、お前。」

ゴン「･･････？」

キル「あのじいさん、右手と左足、ほとんど使ってないんだよ。」

ゴン「えっ！？」

キル「それなのにこの有様だ。これじゃ、一年中追い回したって、ボールなんか奪えない。」

ゴン「あっ････････････。」

ゴンはネテロさんの方を向く。

ネテロ「おやバレてたか。上手く騙してたつもりだったんじゃが。」

ゴン「そうだったんだ･･････。」

キル「はっはーん！とことんムカつくじーさんだぜ！行こーぜ、ゴン、A！」

そう言って、廊下を歩き出したキルア。

ゴン「あ、俺もうちょっとやってく。」

キル「はあ！？」

扉から顔を覗かせるキルア。
そして、ゴンに詰め寄ってきた。

キル「お前、俺の言ってること聞いてたか！？
無駄！絶対ボールなんか取れっこないって！！」

ゴン「うん、ボールはもういい。」

キル「は？」

ゴン「まだ半分くらいは時間あるし、それまでに、ネテロさんに右手くらいは使わせてみせるよ。」

キル「え･･････、えっ、え、あ、そう･･････。

あぁ、わかった。頑張りな。
俺、先に寝るわ。」

『あ、俺も残るね。』

キルアは、こちらを振り返ることなく去って行った。

ゴン「ねぇ、ネテロさん。」

ネテロ「んん？」

ゴン「さっきキルアがゆっくり歩いてたのに、何人にも見えたんだけど、アレってどうやるの？」

ゴンはキルアが扉を閉めた後、ネテロさんに視線を移す。

ネテロ「アレは、闇商売の専売特許みたいなもんじゃ。お主は知る必要がない。

むしろ、知ってはいかんものだ。」

ゴン「すごい業ではあるんでしょ？」

ネテロ「うむ、血のにじむほどの鍛錬が必要じゃ。」

ゴン「やっぱりキルアはすごいやー！」

ゴン、横目でネテロさんを見る。

ネテロさんは、ボールを片手遊んでいた。

ゴン「そいっ！」

それを取ろうとするが、見事にかわされてしまう。

ネテロ「甘ーい。」

２人の会話を見てると、お爺ちゃんと孫って感じがする。

ほのぼのするなぁ。

でも、キルアはこの直後、人殺しちゃうんだよね･･････。はぁ。