転生295 ページ8
「見せてやるぜ!!俺たちの方が上だってよ!!」
子供たちはそんなことを言いながら攻撃を仕掛けていった。
かっちゃんが「来いやガキ共」と叫ぶ。
本当にデモンストレーションの打ち合わせをしていたのだろうか。
思わずそう感じてしまう対応だ。
そんなとき「力に力で対応するのは迂愚の極み!!」という肉倉さんの声が聞こえてきた。
マイク先生の隣で解説を始めているけど、そういうタイプだったっけ？
よくわからないし、マイク先生も『誰だてめー!!』と言っている。
だからもう、解説は気にしないことにした。
先生はガタッという音をたてて立ち上がり、「悠長に話してる場合じゃないですよ!!」と言う。
何でも、本気で負かす気でいるから止めないと、ということらしい。
その言葉の通り、彼らは“個性”でかっちゃんたちへ攻撃を始めた。
すごい威力...。力を合わせれば、小学生でもこんなに大きな威力が出せる時代になったようだ。
世代が移り変わるときに、“個性”が混ざりあい強力になっていったから。
轟くんみたいな感じだ。
謝りながら止めるために走り出す先生をマイク先生が止める。
『まァ！今はあいつらのターン！もうちょい見ましょ』
ギャングオルカさんの方でも、何かあったようだけれど問題ないようだ。
ヒーロー志望で仮免の一次試験を通過しているんだから、不安はない。
そんなことを言っているような気がした。いや、ギャングオルカさんはもっと低く言うかな？
結論から言えば、かっちゃんたちは大丈夫だった。
「人様に躊躇なく攻撃するたァ... だいぶキてんな!!」
「ヒーロー志望相手なら何してもかまわなねえと思ってそうだ」
「俺はもう講習とか抜きにこの子らと仲良くなりたい」
そんな会話？をしている。
子供たちは“個性”にビビっていないのが想定外だったようで驚いていた。
いや、高校生をなめすぎだと思うんだけれど。
そんな私の声は子供の一人に聞こえていたようで、キッと睨まれた。
そして、壁にすがっている男の子の所に行き、こそこそと何かを話している。
「ちょっと早く生まれただけのくせに...っ
みんな見せてやろう 僕らの力を！もっと」
どうやら彼がリーダーのようだ。彼、心が荒んでいるような気がする。
私がそんなことを思っていると、一人の女の子が前に出た。
そして、ビーム攻撃を放ったその時。
「オイオイ君の可愛い顔が見てぇんだ シワが寄ってちゃ台無しだぜ」
少女漫画に出てきそうなセリフを、いつもより３割増しでキラキラしている轟くんが言った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 17人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鈴蘭(プロフ) - 篠夜さん» あけましておめでとうございます。嬉しいと言ってもらえるのはありがたいです！ヒロアカの１巻、読んでみますかね(逆に勉強が出来なくなりそうですが) (2019年1月1日 20時) (
レス) id: f42ad491f0 (このIDを非表示/違反報告)
篠夜(プロフ) - あけましておめでとうございます！年末年始に大量更新私としてはとても嬉しい限りです♪ヽ(´▽｀)勉強する気力がないときはヒロアカの初期(受験編)を見るとやる気が出るかも?笑 (2019年1月1日 19時) (レス) id: 4de79c7237 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - 篠夜さん» そう言ってもらえて、嬉しいです！ありがとうございます。私も口頭説明苦手なのわかりますよ！お互い、頑張りましょう！ (2018年11月15日 17時) (レス) id: f42ad491f0 (このIDを非表示/違反報告)
篠夜(プロフ) - 続編7おめでとうございます！文章をまとめるのって本当に大変ですよね…私なんて口答説明でも説明下手かと言われてしまうくらいで泣 ご自身のペースで無理なく執筆頑張ってくださいね(*´∀｀) (2018年11月15日 12時) (レス) id: 736a0cbc53 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鈴蘭 | 作成日時：2018年11月14日 22時
