転生321 ページ34
変装しているから知り合いを装うのは難しい。
「ジェントルさん!?動画見てます!!」と言ってみるか。
それで、気を引いてその隙に縛り上げれば...。
「ゴールドティップスインペリアルの余韻が損なわれるところだったじゃァないか」
まだ作戦が定まっていないのにジェントルはそれだけ言い残し、そのまま行ってしまう。
目立ちたくない、というわけか。
「さァ行こう ラ...ハニー」
「ハニー!!!? ええ私はハニー」
この人が、ラブラバ？なんか、イメージと違う。
まあでも、この際関係無い。計画通り私が話しかけようとすると、
「あの家 喫茶店かなんかなのかな...わかんないな...」
いずがそんなことをボソッと呟いた。
それに反応して、ジェントルが振り向いてしまう。
いずに先に行ってもらう予定なのに、こうなると切り出しにくい。
「ゴールドティップスインペリアルが"何か"を知らなければその発想には至らぬわけだが...
君 分かる人間かね!?幼いのに素晴らしい！」
彼は紅茶好きなだけあって、ヒーローの話をするいずみたいにテンションが高い。
少しずつ、距離を積めてきた。
「あのッ...」
口を挟もうとするけれど、いずの声にかき消されてしまった。
「あの...僕はそんなに...友達が淹れてくれたから知ってただけで...」
恐らく、百ちゃんのことだろう。
私はみんなが紅茶を飲んでいる時、こっそり外に出て時間操作の訓練をしていた。
お茶子ちゃんに体調悪いから部屋で休むと言ったけれど。
その翌朝に、お茶子ちゃんがその紅茶の話をしてくれたことを覚えている。
でも、まさかジェントルが飲む紅茶と同じものだとは思わなかった。
「ホホウそんな高貴な友が―――...
良い...友人を持っているね」
「ハイ...人には...恵まれて...」
そんな風に答えるいずの横顔を見て、私は悟ってしまった。
いずがジェントルに気がついてしまったことを。
作戦を変更せざるをえない状況。
騒ぎにしたくないことはいずも気がついているはずだから、大丈夫。
私が考えをまとめているとジェントルが背を向けて歩き出す。それをいずが引き留めた。
「待って下さい ルーティーンってやつですか...？」
ピリッとした空気が流れ出す。
「なんのことかな？」
ジェントルは今さらのように、顔を隠した。
「動画見ました」
しかしいずの言葉で、ジェントルは戦闘開始を悟ったのだろう。
ラブラバにカメラを回すように指示を出す。
AM8:32
「
いずの声が静かな道に響いた。
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鈴蘭(プロフ) - 篠夜さん» あけましておめでとうございます。嬉しいと言ってもらえるのはありがたいです！ヒロアカの１巻、読んでみますかね(逆に勉強が出来なくなりそうですが) (2019年1月1日 20時) (
レス) id: f42ad491f0 (このIDを非表示/違反報告)
篠夜(プロフ) - あけましておめでとうございます！年末年始に大量更新私としてはとても嬉しい限りです♪ヽ(´▽｀)勉強する気力がないときはヒロアカの初期(受験編)を見るとやる気が出るかも?笑 (2019年1月1日 19時) (レス) id: 4de79c7237 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - 篠夜さん» そう言ってもらえて、嬉しいです！ありがとうございます。私も口頭説明苦手なのわかりますよ！お互い、頑張りましょう！ (2018年11月15日 17時) (レス) id: f42ad491f0 (このIDを非表示/違反報告)
篠夜(プロフ) - 続編7おめでとうございます！文章をまとめるのって本当に大変ですよね…私なんて口答説明でも説明下手かと言われてしまうくらいで泣 ご自身のペースで無理なく執筆頑張ってくださいね(*´∀｀) (2018年11月15日 12時) (レス) id: 736a0cbc53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴蘭 | 作成日時：2018年11月14日 22時
