けんぬの恋心。

その3 ページ5

イベントとかアニメで共演することが増えた。

でもある日、まえぬと出かけると言って出ていった。



笑顔で送ったけど、心の中では…



なんで俺じゃないんだろ、とか

横にいるのは俺じゃダメなのか？とか



テンションが落ちそうなことを考えた。


あー、やめよ。おかしくなりそう。


そんな日が続いたある日に、まえぬが収録終わるとすぐ帰るようになっていた。

まえぬが帰って数分後にAが来る。

なんで避けてるんだろ？


「まえぬはー？けんぬ！」

KENN「え？帰ったよ？」

「またー？！うぅ、私何かしたかな…」


いつもなら来るのを待ってたりするのに、帰ってしまう、まえぬ。

何かがあると思った。

隣に座って落ち込むAの頭を撫でながら、ある訳のない事を言って誤魔化してみた。

いつも元気な癖に…そんなに悲しそうな顔するの見たくない。

好きな人には笑っててほしい。

Aは手についてるブレスレットを触りながら、なんでだろってずっと言ってた。


KENN「そのブレスレットどうしたの？」

「まえぬからのプレゼント…お守りみたいであると安心するんだ！」

KENN「そっか。俺も帰るけど、どうする？」

「買い物に行くっ！またね！ありがとう、けんぬ」


そう言うと走っていくA。



帰るなんて嘘ついてごめん。

君の幸せの為なら、嘘ついてもいいかななんて
おかしいよね？



待ってて。まえぬの気持ち聞いてくるから。



そしたら、君はずっと笑顔でいれるでしょ？






俺はそう思いながら、まえぬの家に向かった。






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