けんぬの恋心。

その1 ページ3

Aと出会った日、俺は座って悩んでいた。

すると、そこに声をかけてきたのはAだった。


「はっ！！けんぬさん！！」



けんぬさんって何…

最初はおかしな子が来たとしか思ってなかった。



「ん？何か悩み事ですか？よっこいせと、何に悩んでるか分かりませんが…努力は実を結ぶし、必ず誰かが見ている。って誰かが言ってました！」


隣に座って、いきなり話し出した。
俺が何を考えてるか分からないのに、なんでこんなに綺麗な目で話してるんだろ？


「それに！人間には、幸福のほかに、全く同じだけの不幸が常に必要である！！ともなんかで書いてました！私不幸だらけだけど、いつも笑っていれたら幸せだなって思います！！」


KENN「へぇ、博識なんだね」


「いえ、ネットです」


KENN「ぶっっ…」

「ネットで便利ですよね。心に残る名言とか調べたら出ますよね。うん。素晴らしい！！」

KENN「ふふ、そっか。ありがとう」


「いえ！声優仲間なので！あ、はいこれ！元気が出る魔法をかけた、溶けかけてるかもしれない？飴ちゃんです！のど飴〜」


KENN「え、あ、ありがとう？」


「ではまた！！次会うときはライバルですよ！！」



ライバルってなんだろ？
あ、あの子、まえぬが好きな子か。

まえぬが好きで声優になったとか言ってたけ…

そういうの多いけど、あの子は…自分に素直に生きてるって感じするかも。






君に出会って言われた言葉は今も覚えてるよ。






人間には幸福の他に、

全く同じだけの

不幸が必要である。




か。いい言葉だね。





、

その2→←設定ー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す