双子みたいなのに捕まった人気声優！３

第132話 探さなきゃ。 ページ49

翔太side

まさか見られていたとは思ってなかった。
それが原因で泣かせてしまった。


追いかけようとしたが、体が疲れてて動かなかった。自分をちょっと嫌いになりそうだ。


翔太「はぁ、言えるわけないだろ…サプライズで驚かせようと思ったなんて…」


でも言わなかったことで泣かせたのは事実。

あんなに悲しそうな顔を見たことがない、
いつも笑顔で話しかけてくるから、たまに困った顔もするけど、結局笑ってくれてたから。


翔太「……サプライズなんかよりAだろ。泣かせてどうすんだよ…」

探さなきゃ！と思ったら身体が軽く感じた。
勢いよく外に出て、来夢ちゃんの家や近くの公園、いろんなところを探した。


見つからない、いや、見つけるまで探す。

そう思ってたら遠くまで来てしまった。
流石にこの辺にはいないだろ、と思いながら周りを見てると公園の中にいる2人に目が止まった。


翔太「…俊之くん、、なんで、、」


Aを抱きしめてる俊之くんが居た


二人に近づくと、Aはバッと振り向いた。

目は赤くなってて、かなり泣いたんだ…

俊之くんがAをサッと背中で隠して俺を睨んだ。


俊之「翔太くん、約束だったはずだよ？」

翔太「これは…」

俊之「理由がどうであれ泣かせたのは事実だ。俺言ったよ？笑顔でいて欲しいんだって。」

翔太「…分かってる、」

俊之「はぁ、これ以上は話にならないよ。行こ、Aちゃん」

翔太「っ、どこに連れていく気？」

俊之「どこでもいいでしょ？俺はちゃんと言っといたよ、泣かせたら奪いに行くって。」


チラッとAを見たら震えていた、


翔太「俺はちゃんと話したい」

俊之「さっきは詳しくは言いたくないって言ったんじゃなかったけ？」

翔太「言ったよ、だけど言わない事で泣かせるなら言った方がマシだから」

俊之「って、大丈夫？」

「ん、聞く、」





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