不思議な二人。 (ページ32)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:56,171 hit

３０話ページ32

中に入ったんだけどさ、子供の頃行った遊園地とかけ離れてて凄いの…

ジェットコースター高くね？
てかお化け屋敷の外観怖くね？
食べ物の匂い凄いし、
メリーゴーランドは馬だけじゃなくなってる
馬車あるし…ある意味、夢の国ですか？

「あ、空中ブランコだ…あ、あの人靴飛んだ、」

達央「なぁ、あれカツラじゃね？」

「マジだ！カツラも飛んでる！」

夢の国すげー……

2人でケラケラ笑った後に
投げ輪とかアーチェリーもしたの

アーチェリーしてる時かっこよかったです。←

達央「なぁ、あの度胸試しのお化け屋敷行かね？」

「え"！？」

達央「何、こえーの？」

「いいえ！？」

達央「行くぞー」

無理無理！怖い！死ぬって！

なんか、ロウソク貰ったの、
それを立ててずっと持っておいて、びっくりしたら横にむくから、その回数で分かるらしい。

…絶対最高記録出すよ？私

達央「ほら、行くぞ」

手をスっと出して握ってくれた。

舞台は廃病院。

これめっちゃ怖いやつじゃん！！

廃病院なんて死者のパーティーナイトじゃん！！

うおーー！って声聞こえるし…

てか最初から手術室なの？

それ絶対寝てるやつでしょ！？

バッと起き上がる死体

「ひっ！！」

達央「すげーリアル」

何この温度差

「もうやめてください、ほんとに」

軽く半泣き状態。

だってさ、院長室の椅子に座ってて追いかけてきたり、カランカランって落ちる音したり

「無理無理」

達央「大丈夫だって、俺が居るし」

だずげでーって声がして、後ろから走ってきた。

「ひぃ！ごめんなさいー！」

達央「大丈夫かよ」

「こ、腰が抜けた…うぅ…」

達央「俺が居るから怖くねぇって、守ってやるから最後まで行くぞ？」

死体役「(他所でやってくれ…それとなんかごめんなさい)」

達が私をおんぶしてくれてなんとか外に出た。

ほんとに怖いの無理なんです…

達央「なんか飲むもの買ってくるから座ってろ」

ベンチに座らされて、頭撫でた後
走っていった。

「情けない姿見せた…」

座って待ってると、着ぐるみが目の前に来て、
風船をくれた。

「ありがと、兎さん」

兎は頭をなでなでして去っていった。

……子供以外にも風船くれるんだ

達央「わり、お待たせ。ってなんでそれ持ってんの」

「なんか兎さんがくれた」

達央「は？まぁ、いいや。ほら」

(美味しい)
(苦手なら苦手って言えよ)
(小さい頃お化け屋敷で足掴まれてから無理なんです)

(あ、経験者か)

、