不思議な二人。 (ページ30)

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２８話ページ30

待ち伏せ場所に行くと既にまた居た

彼はいつから待つの？え？

てか…か、かっこいい…何あの服装……

口元を押えて悶える。

ふぅ……よしっ！

近寄ろうとしたらファンらしき子が、達に近寄って握手とか求めてたからUターンしたよね。

どうしたらいいの！顔すらも出てない私が近寄って行ったら、交際報道とか流れる！
迷惑かける！どどどど、どうしよぉ！！

近くの木に隠れて覗き見する

やっぱり囲まれてる……うぅ…

.

.
達央side

あいつの事だから早く着くだろうし
変なのに声掛けられないよう、早めに着く。

もうそろそろか、と時計見て考えてると誰かが近寄ってきてる気はした、でもファンが来て

たっつんだよね！とか
握手してくださいとか言われた

ファンに囲まれた時一人の女性がUターンしていた

あれか？Aはヒールとか履かねぇよな…

にしてもおせーな…

前の方を見ると木に誰か隠れてるようだった

……Aか？

そっと近寄り

達央「A」

「ひゃい！！」

達央「何してんの」

「か、隠れてるの、ファンとかに見つからないように」

達央「いいから出てこいよ」

ごめんなさい。と言いながら出てきたのは
さっき後ろ姿を見た女性だった。

な、なんつー格好してんだよ…

周りの通り過ぎる男達も見てくる

はぁ、やっぱり早く来といて良かったわ

達央「普段そんな格好しねぇだろ…」

「は、初デートなので買ってみた…やっぱり変？」

泣きそうな顔をするA、くっそかわいい……

達央「……ほら行くぞ」

スっと手を握り車を置いた場所に歩いていった。

「達…私の服、似合ってないんだね…」

車に乗った瞬間、悲しそうに言った。

違うそうじゃない。

達央「ちげーよ。可愛すぎんだよ、だから見れねぇの。あと他のやつに見せたくねぇから早く移動したかっただけ」

「へ…」

達央「他のやつに見られたくねぇの。まったく、早めに行っててよかったわ。このバカ」

「なっ、またバカって言った！！」

初デートだから、慣れない靴とか
服買ったとか可愛すぎんだろ…あー！もう！

「た、達？行かないの？」

達央「あぁ、なんか行くの嫌になってきたわ」

「楽しみにしてたのに…」

達央「……ぷっ、行くよ。だから、そんなに落ち込むな」

反応が可愛すぎていじめたくなるよな

運転中も隣で風景見ながらキャッキャ言ってた

やっぱり俺の彼女可愛すぎね？←

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