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猪狩 side
体育祭が終わってから、正直大変だって思うくらいには忙しくなった。
元々俺の仕事量はそこまで多くないので、資料室と生徒会室を行ったり来たりして皆さんの必要な資料とか書類を運んでいる。
資料室の管理を任されてから、何処にどんな資料があるか覚えて、分かりやすいように整理整頓をしてある。
出入りは一番多いから、皆さんが自分で行くより俺が行った方が早いんだ。
そうすれば手間が省けるし時間の短縮にもなるから、皆さんは仕事を続ける事ができる。
少し前までは瑞稀先輩や作ちゃんが一緒に来てくれた事が殆どだったけど、今は一人で来ている。
「えっと、優斗先輩の生徒会活動記録はこっち、あと生徒会選挙のファイルは…。」
一人だと、ついぶつぶつ言っちゃう。
直したいけど、難しい。
返すよう頼まれた物は全部片付けて、持ってくるように言われたものは全部出せたかな。
…誰もいないよね？
一応周りを確認して、胸元のポケットにかけているペンを取り出し両手で持って、抱きしめるようにして心臓のあるあたりに当てる。
こうすると、自然と心が落ち着いて、頑張ろうって思えるんだ。このペンは、この前俺の誕生日に、作ちゃんがプレゼントでくれたもの。
これをもらってから、こうして一人になった時に、こうする習慣ができた。
白基調で、鈴蘭の花が入っている。
しかも、お花は本物。
ドライフラワーにしたものを、ハーバリウムに入れている。
ハーバリウムは自分でも作った事があって、自宅の部屋に飾っているけど、本当に綺麗で。
作ちゃんが沢山考えてくれたのかな、って思うと、すごく嬉しいなって思う。
初めて作ちゃんからもらったもの。
普段から持ち歩くようになって、お守りみたいになっている。
「…よしっ、元気出た。もう戻らなきゃ。」
ペンをポケットに戻して、頼まれたファイルを持って資料室を出る。
途中、こちらに向かってくる人が見えた。
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u(プロフ) - 琉羽さん» コメントありがとうございます。初めまして、作者のuです。中々ご返信できず申し訳ございません。こちらの小説に辿り着いて頂けてとても嬉しいです。話が進むまで時間が掛かっていますが、他の作品もありますので宜しければまた是非遊びに来てみてください。 (2020年7月4日 0時) (
レス) id: ebd35b234f (このIDを非表示/違反報告)
琉羽(プロフ) - 初めまして。元々ジャニーズが好きでヲタクをしていて少し離れていたのですが再熱してu様の小説と出会いました。内容に引き込まれて楽しく読まさせて頂いています。続きを楽しみにしてます。 (2020年6月17日 21時) (レス) id: 810423ab64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：u | 作成日時：2020年4月25日 13時
