47 ページ1
作間 side
蒼弥は新たに生徒会本部の資料室と空中庭園の管理を任されて、資料室と生徒会室、時々空中庭園を行ったり来たりしている。
手が空いている時は俺も一緒に行けと優斗先輩から言われていて、2人で過ごす時間も増えてきた。
意気揚々と「命令だ。極力手を空けて蒼弥の事サポートしろ。」と言ってきた時はかなり驚いたが。
仕事量は相変わらずだが、優斗先輩にそう言われたお陰ではかどっている。
恐らく、そこまで先を読み、優斗先輩は命令したのだろう。
俺達を応援しているのかは分からないが、俺が蒼弥と一緒にいると愉しげに見つめてくるのだから。
そう考えると、優斗先輩に軽く恐怖を覚えた。
夏休みに入ると、多少仕事はあったが直ぐに終わり、早々に課題を片付けた俺は時間を持て余していた。
偶に優斗先輩から招集がかかり、本部のメンバーで集まってテーマパークや海へ遊びに行く機会もあって、幼い頃のことを思い出したのが良かったのか、蒼弥が俺に慣れてくれて終始一緒にいられた。
特にテーマパークへ行った時なんか、蒼弥ははしゃぎっぱなしで、危ないからと涼先輩がどさくさに紛れて手を繋いだり、瑞稀先輩は過保護と心配性に拍車がかかり蒼弥の事しか見ないし、テンションは普段と変わらないが蒼弥以外の発言は全スルーして蒼弥を甘やかす優斗先輩、など。
蒼弥と先輩の距離が近づく度に嫉妬と焦りを覚えるけど、何かを察してか、または無自覚なのか、蒼弥が俺の隣に来て「作ちゃん、楽しんでる？」と上目遣いで聞いてくるし、今までよりもグッと距離も縮まった。
蒼弥に対して、日々愛しさと誰にも見せたくない独占欲が大きくなっている。
そこまで蒼弥が好きなんだ、と自分でも驚く程に。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 189人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
u(プロフ) - 琉羽さん» コメントありがとうございます。初めまして、作者のuです。中々ご返信できず申し訳ございません。こちらの小説に辿り着いて頂けてとても嬉しいです。話が進むまで時間が掛かっていますが、他の作品もありますので宜しければまた是非遊びに来てみてください。 (2020年7月4日 0時) (
レス) id: ebd35b234f (このIDを非表示/違反報告)
琉羽(プロフ) - 初めまして。元々ジャニーズが好きでヲタクをしていて少し離れていたのですが再熱してu様の小説と出会いました。内容に引き込まれて楽しく読まさせて頂いています。続きを楽しみにしてます。 (2020年6月17日 21時) (レス) id: 810423ab64 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：u | 作成日時：2020年4月25日 13時
