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「それに、貴方の推薦は既に決まっており、風紀委員長継続はほぼ確定しています。」
浮「え、何それ知らない…！」
「生徒会長推薦です。学園長と理事からもOK貰っていますよ。これが推薦状です。」
推薦状と一緒に、封筒を差し出した。
浮「こっちは？」
「理事長からの手紙です。直接渡したかったそうですが、今不在なので代理でお渡しします。すぐ読んでほしいそうです。」
浮所先輩は封を開けて便箋を取り出し読み、暫くすると、便箋に何かが落ちるのが見えた。
浮所先輩の、涙だった。
浮「ぅく、ふっ…そっか。」
浮所先輩が4歳の頃、ご両親が離婚した。
母親は病死して祖父母に引き取られて育ち、今度は祖父母を事故で亡くして、今の両親に引き取られた。
本当の父親には両親の離婚後会った事がなく、ほぼ記憶にないそうだ。
でも、実は今、本当の父親は近くで浮所先輩を見守っていた。
現在の理事長は、浮所先輩の本当のお父さんだから。
「次の生徒総会で、風紀委員会メンバーの確定を発表します。それまでに体制を整えておいてください。あの言葉、無かったことにするとは言わせませんよ。」
浮「…分かった。」
「それと、もう一つ。話してある通り、風紀に移していた委員会の管轄を執行部に移しますので、資料をまとめておいてください。1週間後の合同会議で渡してもらいます。では、俺はこれで。」
生徒会室へ戻ろうとすると、呼び止められた。
浮「迷惑かけてごめん。あと、ありがとう。」
「いえ、俺は特に何も。結果、あるべき姿になった、とでも言っておきましょうか。」
浮「…そうだね。」
表情を見て、もう大丈夫だろう。
そう思いたい。
浮「じゃあ個人的にお姫様を狙おっかな〜？」
「…それはやめてください。」
前言撤回、全然大丈夫じゃない。
やっぱりよく分からない人だ。
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作者名：u | 作成日時：2021年4月3日 23時
