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そして、瑞稀先輩の件。



姫を風紀に連れて行けないと分かったから、生徒代表の最高権力を持つ為、この方法を取った。



瑞稀先輩は生徒会本部の一角、それも大きな力だ。


瑞稀先輩を候補から引き摺り下ろした事で、自分が候補へ入る事ができた。



だがここで、大きな誤算が生じた。



それは、蒼弥が姫だと公表する事と、俺の力だった。



俺が1年向けに、蒼弥と姫の存在について先回りして話していたことにより、俺の盤石は整っていた。



蒼弥も姫だと公表すれば、その存在は当然公になり、黒薔薇にも知れ渡る。



そして、自分の計画が明るみになる可能性が出てしまい、もう一つの手段を使った。



選挙当日、俺達の味方になるような話をした上で
自分は辞退し、風紀として黒薔薇を粛清する。


そうすれば黒薔薇を退学させるきっかけになり、後は裏で排除すればいい。



それからまた計画を一からやり直すつもりだろう。



姫を手に入れるのが無理ならば、今度は俺の力を消しに来るだろう。

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作者名:u | 作成日時:2021年4月3日 23時

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